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今も受け継がれるチャンカイペンギンの伝統

2009 年 10 月 2 日 金曜日
ゴブレット

ゴブレット

大きなゴブレットは、南アメリカの先住民文明チャンカイ文化の遺跡から出土した。チャンカイ文化は紀元1000〜1400年に中部アンデスで栄えた。

もちろん、これはレプリカ。実物は、ぺルーの天野博物館に保管、展示されている。残念ながら、私はまだ、その実物にお目にかかっていない。しかし、このレプリカは「ぺルー政府公認証明書付き」。品質は保証されている。

ゴブレットの高さは約23cm。少し黄ばんだ白色地色の薄焼き土器に、濃い茶色で採色されている。「ゴブレット」というのは、半分想像。実際には「花瓶」か「壺」として使われていたのかもしれない。

いずれにしても、アンデス山脈には、昔からペンギンを身近な雑貨や民具の装飾、デザインとして利用する人々が暮らしていたという事実に変わりはない。ペンギンは、アンデスの住民の心をしっかりとらえていたのだ。

ゴブレットの両脇に控えているのは「現代のアンデスペンギン」たち。いずれも、サンティアゴ(チリ)の民芸村で買い求めた。左側は一品物。

素材、焼き方は異なるが、雰囲気は数百年前の「先住民」のテイストを良く伝えている。3つの素朴な焼き物からは、アンデスの乾いた風と、かすかな潮の香りが漂ってくる。

コメント / トラックバック 6 件

  1. penguinman より:

    先月、科博のシカン展を見ました。チャンカイとほぼ同時期なんですよね。ペンギンとも出会っている気がします。このことも今後、フンボ保護啓蒙にも関わってくると思っています。

  2. 上田一生 より:

    penguinmanさん
    いつもコメントをありがとうございます!私は「シカン展」見られなかったんです。「黄金のペンギン像」かなにかあったら凄いですねぇ!!ただ、歴史的調査というのは「時間・お金・優れた語学力」がないとなかなか成果はあがりません。私も、ペンギン史の調査を始めて35年ほど経ちますが(ちなみに私のもう1つの専門は歴史学です)、ずう〜っと「大赤字」続きです。歴史はお金にはなりません。南米の歴史は、うわべほど単純ではないので、ほどほどにしていかないと、本店の「ペンギン保全」のパワーを吸いとられてしまう可能性があります。ご用心下さいね!!

  3. penguinman より:

    ご教授をありがとうございます。そんな財力はありませんよ。ただアンテナは張り巡らせておいておかないとと思っています。本店のための情報収集です。まあ、大阪城を攻めるときの外堀攻めみたいなもんでしょうか???

  4. 上田一生 より:

    penguinman様。いつもコメントをありがとうございます!また、来月からチリですねぇ。楽しいお話と「ペンギン保全」の前進を楽しみにしております。それから、何か「歴史的な物証探し」につながるヒントを、お土産として期待しております。もう1つ、penguinmanさんのプロジェクト、正式になったら、このサイトでも、書いちゃっていいですよねぇ?

  5. penguinman より:

    おはようございます。もちろんです。正式になったらですよ!!!

  6. 上田一生 より:

    penguinman様。勿論、正式に決まってからね!来年、年明けくらいには、決まるといいですね!

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