この手の本をご紹介することは、場合によっては「密猟者を利する」ことになりかねませんので、これまで極力避けて参りました。しかし、最近、様々な鳥類をやむを得ず「捕獲」する必要が生じる事態がしばしば発生しておりますので、専門の方々はすでにご存知かと思いますが、念のため、比較的新しい文献を１冊だけご紹介することに致しました。
これは、もともと、1978年に旧東ドイツ(ヴィッテンベルクのジームセン出版)で出版された文献です。それを、1991年にアメリカの出版社が英訳しました。世界中で行われてきた「鳥類捕獲法」を多数の写真や図を示しつつ解説したもので、動物のことに関わる方であれば、かなり重要な実用的ヒントが得られるはずです。
巻末には、日本語の文献１点を含め、世界中の13の言語で、1538年以降に出版された「鳥類の捕獲方法」に関する文献目録と、最近の論文目録等が紹介されていますから、この分野の研究をされている方々にも基本的文献になるはずです。
残念ながら、この本には「ペンギンの捕獲方法」は紹介されておりません。実は、これはまた別に文献があります。それは今回は秘密です。
今話題のフラミンゴをはじめ、水鳥の捕獲方法に関しては、極めて多様な方法が随所に図入りで紹介されておりますので、ご参照下さい。
