メルボルンの街中、水族館、動物園と見て参りましたが、ここがいかに「ペンギンの影が濃い」街か、ご理解いただけましたでしょうか?「いいや〜、この程度ではまだまだ…(~_~;)」と仰るそこのあなた!!承知致しました_(._.)_!!では、さらなる「ペンギン」を求めて、今回は博物館に参りましょう(^o^)/
メルボルン博物館は、私が大好きな、そして「お手本」として学ぶことがとても多い博物館です。
まず、そのエントランスにご注目!!
これ、なんだかわかりますか?
そうです!!なんと、コガタペンギンたちが群れでイワシの群れを襲っている「採食生態」を表現した模型展示なんです!!もちろん実物大!!
さらによく見ると、ペンギンだけでなく、イルカやオットセイもいます。つまり、これは、オーストラリア=ヴィクトリア州の海洋食物連鎖を表した展示なんですね。
こんな素晴らしい展示が出迎えてくれるんですよ!ペンギン好きにはたまりまへんなあ〜(^o^)v
しかも、さらに心憎い演出が…
2階分吹き抜けになった展示を、1階から地下へと覗きこむと…、そこはなんと博物館のカフェテリア!!つまり、海の生きもの達の「食事風景」の下で人間もお食事!ってわけです(^o^)v洒落てるでしょ!?(^o^)/
さて、では次の「お気に入りコーナー」へ!それは、メインエントランスを入って左の奥。「子ども博物館」です。屋外に展開するドアを出ると…なんとエンペラーが出迎えてくれます!また、屋内の床には「実物大エンペラージグソーパズル」がドカン!
このコーナーのメインコンセプトの1つは「親子」または「子育て」。コガタペンギンの剥製を使った展示やキングの親子の剥製展示もあります。
しかし、なんといっても私が一番好きなのは…コレ!!わかりますか?ペンギンではありません。ウォンバットです!ウォンバット中心に世界を見てみようという仕掛け。
もともと私はウォンバット好きなんですが、特にウォンバットを縦に積んだ「あなたの身長はウォンバット何匹分?」という「身長測定」が気に入ってます(^o^)/「体重測定」のところでは、エンペラーペンギンが登場します。
さて、ペンギンのことから少し離れて、博物館の機能という点から、この博物館をながめてみましょう。
10年ほど前、この博物館を初めて訪ねた時、私が最も衝撃を受けたのは、実は「ペンギンのこと」ではありません。その展示手法と解説・教育活動の素晴らしさでした。
メインエントランス正面には、実は「レインフォーレスト」が広がっています。模型やダミーの樹木や草ではなく、本物の活きた林がそこにあるのです。そして、トリや昆虫、魚類も飼育されています。
つまり、ここは、植物園であり動物園であり昆虫園であり水族館でもあるのです!「博物館」という形はとっていますが、小さな殻に自分を閉じ込めず、自然・文化・歴史・生活を一体的かつ総合的に展示しているのです!!
この事実、実物は、私にとっては「大きな衝撃」でした。博物館、植物園、動物園、水族館を統合的に展開するということは、理論上は古くから言われていたことですし、よく話題にもなります。しかし、それを具現化するとなると、並大抵のことではありません。偏狭な「学閥」や「縄張り根性」がはびこる国や社会では、おそらく実現可能性はゼロでしょう。
「さすがオーストラリア!!」多文化主義という謳い文句は伊達ではないんですなあ!!と、言いたくなるのです。
メルボルン博物館の素晴らしさは、まだまだ尽きません。しかし、きりがないので、あと2点だけ、実例を挙げましょう。
1つ目は、私が勝手に「ワゴン展示」とか「コンテナ展示」とか名付けている展示手法です。まずは写真をご覧下さい。
一見、ただの「箱」か「棚」のように見えますが、みんな底にキャスターが着いていて移動可能なんです。普段は、キャスターを固定して「普通の展示棚」として置かれていますから、誰でも見学できます。
さらに、「解説ボランティア」やスタッフが登場すると、これ等は館内のいろいろな場所に移動し、「お店」を開いて「お客さん」を待ちます。「箱」や「棚」には、たくさんの引き出しや仕掛けが隠されていて、「お客さん」の疑問や要望に臨機応変に対応し、直接標本に触ってもらったり、「ミニ実験」や「ミニ講演」をしてみせることができるのです!!スゴいでしょ!
でも、この楽しい仕掛けを駆使するには、スタッフにかなり高いプレゼンテーション能力が要求されます。日本でも、早く普及して欲しいものの1つです(^o^)/
もう1つは「鳥類の大ホール」です。
メルボルン博物館は、極めて近代的で高度に洗練された機能的博物館です。でも、全てがそうかというと、実は例外的に「古い展示手法」を意図的に残している部分があります。それが「鳥類の大ホール」
このコーナーには、19世紀の「博物学的空気」が漂っています。天井近くまで壁一面に飾られた色鮮やかな、大小取り混ぜたトリたち。コーナー全体を一目で見渡すことができ、大きなチャペルかドームを思わせる、厳かな空間演出になっています。ここには、「間近で丁寧に見せる」という配慮は、あまりありせん。
でも、それで良いのです!接近観察は、他のコーナーで可能ですし、その気になれば、例の「ワゴン展示」で、実物を手にとることもできるのですから…
この「ドーム」は、「鳥類の世界を俯瞰する」、言い換えれば、「神の被造物の目録を総覧する」場なのです。
ほら、だからペンギンだって、あんなに遠くにあるんです(^o^)
おぉ、メルボルン新しい展示だ。
すごい博物館ですよね。自然科学だけでなく、
民俗学やアボリジニの美術の展示もあって。
新婚旅行なのに2日もこの博物館に通ってしまいました。
それでも見きれないすごさでした。
5年前ですが
バグズ ア ライブ という昆虫(虫)の展示が
オープンしたばかりでした。
オーストラリアの博物館ってすごい(わかりやすい)
いい(印象に残る)展示が見られますよね。
さかもと 様
先日は、お久しぶりにお会いでき、お話できて嬉しかったです!メルボルン博物館はお二人の想い出の場所でもあったんですね(^o^)vぜひ、近い内にもう一度、お二人でいらして下さいm(__)m!!きっと、新しい発見や驚きがあると思います(^o^)/