鳥の様々な「感覚」の可能性と事実とを、最新の知見に基づき簡明に紹介した楽しさ一杯の「鳥の本」です(^○^)!!
ペンギンは紫外線が見えるのか?とか、暗い海中でどこまで獲物が見えているのか?とか、匂いはわかるのか?とか…、このブログでも過去に様々なご質問をいただき、考えて参りました(^○^)!!
残念ながら、この本に、その直接的な答えが書かれているわけではありません。つまり、この鳥の本にはペンギンは登場しないのです(~_~;)(汗)!!
しかし、ペンギンの不思議に魅せられた人々にとっても非常に重要な事例やヒントや逸話がたくさん紹介されている。そういう点で、この本は、全てのペンギン好きの方々にお薦めできる良著です(^○^)!!
「視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、磁気感覚、感情」という7つの感覚について、豊富な事例が解説されています。私が気に入っているのは、ツノメドリやウミガラスといったペンギンとよく比較される海鳥に関するデータや研究成果がふんだんに盛り込まれているところです(^○^)!!
また、扱い方によっては研究者として極めて危険なテーマである「擬人化」について詳しく論じながら、なおかつ「感情」というテーマを掲げている点。著者の英断を讃えたいと思います。「感情」の副題は「鳥は死を悲しむか?」。
極めて稠密な繁殖集団を構成して子育てするペンギンの場合、いわゆる「利他的行動」や「社会的行動」がふんだんに見られます。中でも、卵やヒナに注ぐ親鳥達の「情熱・こだわり(あるいは集中力)」には、いつも驚かされます。捕食者への対応虚しく卵やヒナを奪われ殺された個体が示す行動には、なにか必ず意味があると常々考えてきました。
ペンギンは紫外線が見えるのか?ペンギンは超音波がどの程度聞こえるのか?ペンギンには「右利きと左利き」のどちらが多いのか?ペンギンには「味の好み」があるのか?ペンギンは「臭さ」を感じているのか?ペンギンは地磁気をどのように利用しているのか?…そして、ペンギンは死を悲しむのか?
どれも、とても魅力的なテーマではありませんか(^o^)v!!
この本から、ペンギンの新たな謎解きに挑戦するパワーをいただこうではありませんか(^o^)v!!