「ドン・ペン」の謎?

2010 年 10 月 12 日 火曜日

「ぺもの図鑑」で「ペンギンブックスのペンギン・ロゴ」について触れた。その時、「ペンギン・ロゴには実に様々なバリエーションがある」という話をした。73年以上の歴史がある「ペンギンブックス」だから、いろんな変異体が現れても不思議はない。そのデザイン上の変遷を丹念に追跡すると、それ自体が貴重な「ブックデザイン史」になる。

同じような話は、他にもある。かつて、拙著『ペンギンコレクション』(平凡社)で取り上げただけでも、ピングー、サンスターペンギン、クールミントガムペンギン、サントリーペンギン、サンリオペンギン(=ペンジャミン)、山一証券ペンギン等々、枚挙に暇がない。

そして、キャラクターの変身・変化には、なんとはなしに「法則性」のようなもの、があるような気がする。

例えば、サンスターペンギンも山一証券ペンギンも、そしてペンジャミンも、みんな「ファミリー化」されていった。
また、5頭身〜3頭身〜2頭身、そして最後は「まん丸」へと向かう、「球体化の法則」とでも呼べるようなものがあるかもしれない。

そんなことを、『ペンギンコレクション』で書いた記憶がある。
そして、それは、日本人が「カワイイ」と感じる特別な神経をいたく刺激する方向性であり、変化である。そんなことも指摘した憶えがある。

そもそも、ペンギンのフォルムは「滑らかな曲線」で構成されている。流体力学的に「ムダのない」、理想的な体形なのだ。陸上で直立すると、下腹部がボテッとして、いかにものメタボ体形になってしまう。
しかし、水中を勢いよく泳ぐペンギンは、美しいラグビーボール型に変身する。この「早変わり」あるいは「二面性」が、この生き物の魅力の1つであることは、間違いない。

ところで、わが国における様々なロゴペンギン達の「変遷」も、デザイナーや消費者が「より普遍的で強力なカワイイオーラを発するにはどうしたらよいか?」という命題に、たゆまぬ努力を傾注したからにほかならない!
と、私は考えている。皆さんは、いかが思われますか?

さて、やっと、今回の「街角のヒーロー」の登場です。有名な「ドン・ペン」であります!

が…、実は、このキャラについては、ちょっとしたトラウマがある。

昔、銀座に「ドンキ」が進出した時、大きなビルの外壁で踊る巨大な「ドン・ペン」人形につられ、「ここなら必ずドン・ペングッズコーナーがある」と勝手に決めつけてしまった。
勇んで店内に入り、あちこち探すこと数十分。戦果はなく、士気粗相して店員のお兄さんに訊ねた。

「あのお〜、ドン・ペングッズ売場はどこですか?」

「ハア?…(お兄さんの第一声です)」

「ドン・ペンのバッジとかフィギュアとかが欲しいんですけど…」

「そんなものはありません!!」

極めて冷たあ〜い口調で、蔑むように言われてしまった…。今でも、あの場の、凍りついた空気がフラッシュバックしてきます。

ドン・ペン01 ドン・ペン02

というわけで(だから、どういうわけだ!?)、一枚目の写真は、最近、私の自宅近くにオープンした「ドンキ」の円柱広告。
二枚目は、私が毎日利用している「中目黒駅」の看板である。
さて、皆さんお気づきになりましたか?

2つの「ドン・ペン」、いくつか違いがありますよね!!

さあ、どっちが先にできたキャラクターなんでしょうか?そして、他の店舗や看板等に描かれている「ドン・ペン」達には、何か違いや変遷が見られるのでしょうか?

私は、これからも資料収集を続けるつもりです。皆さんも、何かご存じでしたら、教えて下さいm(__)m!!

コメント / トラックバック 2 件

  1. 恋愛歌 より:

    今日は、恋愛歌です。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1216720997
    今では、ドン・ペンのぬいぐるみは売っているみたいです♪私も見ました♪
    http://www.donki.com/c/donpen/profile.html
    ドンペンくんのプロフィールとか
    http://pc.donpen.com/
    モバイルに登録すると、グッズが抽選で当たるそうです。
    私が知っている情報は以上です♪

  2. 上田一生 より:

    恋愛歌 様

    「ドン・ペン」最新情報、ありがとうございますm(__)m!!
    いやあ〜、やっぱりあるんですねぇ!「ドン・ペングッズ」コレクターも多いんでしょうか?
    そういえば、「女の子キャラ」って、最初はいませんでしたよね?

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