10月は、私の誕生月です。なんと55歳になってしまいます。世も末です。
本人としては、そんなに長く生きてきたつもりはないのですが。やむを得ないですね。
というわけで、このカテゴリーは、私と同い年の絵本の紹介から始めましょう。つまり、1954年、昭和29年に出版された本ですね。
いずれ、ややこしい理論的な話、小難しい話をしなければならなくなると思います。子どもの本を考えるについては、「理屈」が必要なこともあるからです。
しかし、今回は、ただ本を楽しむだけにしておきましょう。55歳の誕生日に免じて…。
表題に「ペンギン」は出てきません。「じゃあペンギン本とは言えないよ!」そう仰る方も、ひょっとしたらいらっしゃるかも知れません。でも、どうでしょう?タイトルに「ペンギン」と書いてなければ「ペンギン本」ではないとしたら、かなり多くの名作を取り逃がすことになりますよ。
その実例はゆっくりお示しするとして…、さてこの『どうぶつのこどもたち』(昭和29年刊、サムエル・マルシャーク作、石井桃子訳編、岩波書店)とは、どんな本か?
巻末の説明には、こうあります。「『おりのなかのこども』『めんどりと十ぱのアヒルの子』『ばかなこネズミ』愛情にみちたソヴェトの動物絵本」そして、対象年齢は「幼・一・二年向」となっています。
なんと「ソ連」が健在だった時代です。作者、挿絵画家ともにソ連の人です。
ペンギンは「おりのなかのこども」に登場します。この話は、動物園の「動物の子ども」の話。でも、描かれているのは「子ども」だけではありません。
例えば、最初に出てくるのは、絵の感じからして、ケープペンギンかフンボルトペンギン。こんな文章がついています。
「みなさん どう?わたしは すてきでしょ?おおきな ふくろみたいでしょ?
むかし うみに いたときは、きせんを おっかけていたもんです。
だが、 いまじゃ、ここに はいりこんで、しずかに いけを およいでます。」
そして、お話の最後に、もう一度登場。今度は「ぺんぎんちょうの こ」という題。二羽のヒナは、どうやらこれも、ケープかフンボルトらしい。綿羽の姿がかわいらしく描かれています。
1950年代中頃といえば、「冷戦」華やかなりし時代。そして、米ソは「南極研究」でもしのぎを削っていた頃。なぜ、南極のペンギンが描かれなかったのか?謎は深まります。当時のアメリカの子どもの本には、たいてい南極のペンギンが登場していましたから。それにしても、この岩波書店の「子どもの本」シリーズには、動物をモチーフにしたお話がたくさんあります。巻末にリストアップされている12冊中、7冊が「動物を主人公にした」作品。子どもの本と生きものには、切っても切れない深い関係がありそうです。
今後、そのあたりも、じっくり考えていきたいものです。
そう言えば、かなり前に挑戦した原稿はまだ持っていただいてますか?今、思い出しました。本気で書いてました・・・。原本なので、いずれのときにお持ちいただけると幸いです。Wordに起こそうと思います。
え?え?まだその歳若い、とても若い、、世も末ではありません、ともかくお誕生日おめでとうございます、誕生日に絵本の話、すばらしい、made in USSRのカップでコヒー飲みながら読んでいます。
penguinman 様。今度、お会いする時に、持参致しましょう。そうだ!このサイトで紹介しましょうか?
太田耕二 様。最近、本当に、体力、気力の衰えを痛感しております。ところで、太田さんは、以前のように、ロシアの悪路を高速走行されないんですか?プロのドライビングテクニックに浸ってみたい…。
いいですねーーー。ついでに連載!!!なんてのはおこがましいですかね???
penguinman 様:ジャイアンツ、2勝1敗、好調な滑り出しで、おめでとうございます!!さて、今、このサイトの中で、penguinman様だけでなく、皆様の「ペンギンに関する情報発信」ができないか、よい方法を検討中です。技術的な問題もありますので、詳しくは後日、ご報告致します。penguinman様の労作が連載できますよう、工夫致します。と言っても、実際に苦労されるのは、平川さんと井上さんのお二人ですが…。何卒よろしくお願い申し上げます!!
3勝1敗になりましたよ!!!まあ労作は私自身でも連載できるようにしないといけませんね。頑張ります、多方面で!!!