マスコミによれば「自動車ファン最大の祭典」だそうです(^○^)!!完全に自動車化された現在の日本では、「車こそが文明」であり、科学技術の精華である…という感じでしょうか?
少し前からテレビコマーシャルも流れていて、アデリーペンギンが車の前をウロチョロしているのには気づいていましたが、こういう派手な新聞広告を打ってくるとは想定外でした(^○^)!!
水素自動車が喧伝されはじめてからどれくらい経つでしょうか?エコカーという表現が使われはじめてからどれくらい経つでしょうか?あと、何世紀待てば、地球上に満ち溢れる「化石燃料車」が絶滅するのでしょうか?私は、常々、「化石燃料車はタバコと同じ」だと考えております。化石燃料の限度を超えた大量消費が地球環境に悪影響を及ぼしていることは、以前から様々な分野で科学的に立証されていました。また、世界中の人々がその事実を承知しその被害を受け続けていることも周知の通りです。しかしそれにも拘わらず、問題解決や改善への努力や歩みがこんなに遅々として進まないのはいったいどうしてでしょうか?
最近、ホッキョクグマやペンギンは、大忙しです(~_~;)!!彼らをキャラクターとして採用することで、見た目には「野生動物の未来を考えている」という姿勢を訴えることは、お手軽(コストパフォーマンスがよく)でイメージ的にも可愛くソフトな印象を強調できるので、効果的な方法なのだと思います。
私は、そういうペンギンの「使われ方」に決して反対ではありません。ペンギンは注目度の高い「ポジティブイメージ」の生きものですから、これからも環境に関するメッセンジャーとして活躍しなければならないとも考えています。
私が恐れるのは、その使われ方が「定型化」し一種の紋切り型の「符号」と化してしまうことです。つまり、ペンギンやホッキョクグマさえ出しておけば、環境問題に対するエクスキューズは十分だ…という対応や感覚が様々な業界に浸透し蔓延することが心配なのです。
歴史を専門的に研究したり教えたりしている人間として、私は、モータリゼーションの普及や進化が、いかに人類全体の文明を支え福祉向上に貢献してきたかについては、十分認識しているつもりです。また、自動車産業が、現実に日本や世界の経済を動かず中核的分野の1つであることも承知しております。それなくして、日々の生活はありません。
だからこそ、ペンギンをイメージキャラクターにするならば、一刻も早く真剣かつ効果的なモータリゼーションの進化を実現していただきたいのです!!なぜなら、昨今地球規模で頻発する異常気象や気候変動の背景の1つとして、化石燃料自動車の存在が大きく暗い陰を落としているのは、科学的実証がなかなか難しいとしても、現代人の肌感覚として否定できない事実だと考えるからです!!
「ああ、あの時のペンギンキャラクターが地球環境改善に一役かったんだね!!」…、近い将来、そんなことが言える世界をつくらなければならないでしょう!!