新聞などの報道によりますと、去る4月16日、柳生 博(やぎゅう ひろし)さんが、山梨県内のご自宅にて、老衰のため85歳で亡くなられたとのことです。
俳優・司会者などとして幅広くご活躍でしたが、私はNHKの自然史番組「生きもの地球紀行」の「フィヨルドランドペンギン」の回に出演・監修した際、間近にお会いし、いろいろお話したことが最大の思い出です。独特の柔らかなお声と語り口、優しい笑顔を今でもはっきり憶えております。
また、柳生さんは、2004~2019年日本野鳥の会の会長、それ以降は名誉会長でいらっしゃいました。私も「千葉県支部」の会員ですので、ずいぶん長い間、お世話になって参りました。
あらためて、これまでのご厚情に感謝申し上げますとともに、御霊の安らかならんことを、心からお祈り申し上げます。
以前、取材にてお世話になりました、坂本雅彦と申します。
上田様、ご無沙汰しております。
柳生博さまには、日本野鳥の会で、取材させていただいたことを懐かしく思い起こします。素晴らしいお人柄の方でした。
八ケ岳の、手入れのされていなかったカラマツ林を、草刈りや間伐、植樹をして、豊かな雑木林へと再生して
「八ケ岳俱楽部」と名付け、公開されていますが、そのお話をじっくりと伺いました。
野良仕事は「野を良くする」仕事と語り
森の中へ行くと、平地の生き物と高山の植物が渾然一体となって、すべてが美しく、まるで、大漁旗を振っているように命が躍っていると語られている姿が印象的でした。
さまざまな形で人々の心に感動を与えた御生涯を忍びつつ、心からご冥福をお祈り申し上げます。
坂本雅彦 様:こちらこそ、その節は大変お世話になりましてありがとうございました。故 柳生博様の取材もなさったのですね。私は、「八ヶ岳倶楽部」にお伺いしたことはありませんでしたが、テレビ番組などで拝見しておりました。柳生様との一番深い思い出は「笑顔」です。「いま自分ができることですぐにできることは笑顔で話すこと・・」というお言葉が耳に残っています。心に響くお声と笑顔。そういう宝物をいただきました。少しでも多くの方々に、その「おもいとおこない」とを伝えていければ・・と、強く感じる毎日です。
坂本様のご健勝、ご活躍を心よりお祈り申し上げます。