2月3日(土)から、内外の報道機関から情報発信されておりますが、2月5日(月)朝=日本時間現在、南アメリカ太平洋沿岸、チリ中部を中心に、大規模な森林火災が住宅地や都市部に広がり、大きな被害が出ているとのことです。
特に、昨年9月、「第11回国際ペンギン会議」が開催されたヴィーニャ・デル・マール周辺のバルパライソ地域では、多くの家屋が焼失し、多数の住民が避難しているとの報道もあります。
NHKなどの報道によれば、日本時間=2月5日(月)午前8時時点で、100人あまりの死者が出ており、1000棟以上の家屋が焼失したそうです。
今年は、エルニーニョ現象が起きており、気温も40℃を超え(南半球のチリは現在真夏です)乾燥と強風のため、なかなか鎮火が難しいようです。チリ政府も、被災地域に2月3日(土)・4日(日)連続で非常事態宣言を発令しているようです。
現在、チリの研究者に被害状況を直接確認しておりますが、何か日本からの支援が必要な場合は、すぐにお知らせ申し上げます。また、この後の被災状況につきましても、随時ご報告して参ります。
添付の写真は、昨年9月初旬(現地は冬)のヴィーニャ・デル・マールの海岸の様子です。バルパライソ地域には、南のアルガロッボと同じく、いくつか主要なフンボルトペンギンや海鳥、オタリアの繁殖地が点在しております。人間の被害が最も心配ですが、貴重な自然環境や動植物への深刻な影響も懸念されています。