5月28日(火) 『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ 増補新版』(青土社)を出版致します‼️

2024 年 5 月 14 日 火曜日

 2006年、今から18年前、岩波書店から同名の単行本『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ』を出版致しました。「ペンギンと人間の関係史」を、世界史的視点で、先史時代から「現代」まで概観した初めての「文化史」として、多くの方々に眼を通していただきました。

 今回、岩波書店様のお許しを得て、この2006年版を基礎としつつ、内容と図版を増補した新版を、青土社様から出版致します。岩波書店版と青土社版との間に横たわる18年という歳月は、著者としては、思いの外長く重いものでした。

 この間、内外でペンギンに関する多くの単行本や論文が発表され、多種多様なペンギン関連情報が流布されてきましたが、それらの動きを「世界史的な視点」あるいは「文化史的な視点」から総合的に把握・分析しようと試みた文献は、残念ながらほとんどありませんでした。

岩波書店版も、「先史時代から現代まで」という時代設定でしたが、正確には二十世紀後半~二一世紀初めにかけての状況については、ほとんど触れられずに終わっていました。

そこで、今回の青土社版では、この18年間に発表された「ペンギンと人間との関係をめぐる新たな論文や情報」の内、重要なものを吟味し採り入れながら、二十世紀後半以降二一世紀の二十年代初めまで「時代の枠組み」を拡張して、「ペンギンの新たな変身」ぶりを解析しました。

その結果、岩波書店版は本文286ページ(「あとがき」含む)でしたが、青土社版は本文420ページを超えることになりました。また、掲載図版も、岩波書店版に比べ60点ほど増加しています。岩波書店版の「第1章~第5章」までの間にも新たな「小見出し」をいくつか挿入。さらに「第6章」を加筆して「二十世紀後半以降の同時代史」を増補しました。

 この「増補新版」のご予約・ご購入につきましては、下記(◆「」内)の「青土社専用サイト」にてご確認下さい。

 「ペンギンと人間との関係史」や「ペンギンの研究・保全活動の経緯」について関心をお持ちの方々、オオウミガラスの絶滅や動物園・水族館でのペンギン飼育史に興味をお持ちの方々など、多くの方々にご一読いただき、ご感想、ご意見をお寄せいただければ幸いです。

◆「 http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3932&status=published

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