ニュースとしては古くなってしまいましたね(~_~;)
昨年の夏、「熱中症」の影響とみられる「体調不良」で、公開中止となっていた富山市ファミリーパークのフンボルトペンギンたち、合計8羽の展示が、1月5日に再開されたようです。
以前お伝えした通り、ファミリーパークでは、昨年8月下旬〜9月下旬にかけて、13羽いたフンボルトペンギンのうち5羽が「熱中症」が原因と思われる「脱水症状」で死んでしまいました。
残った8羽にも肝機能低下と脱水症状がみられたので、昨年9月末から公開を中止し、治療と休養に専念していました。
昨年10月末、先に回復した3羽が「ペンギン池」に戻りましたが、12月の検査で残りの5羽の回復も確認されたため、1月5日に「展示公開」を再開したとのことです。
なお、ペンギンたちが池の回りを歩く「ペンギンお散歩ガイド」を再開するか否かは未定とのことです。
この経過については、昨年12月の「ペンギン会議飼育技術研修会」でも報告がありましたが、他の施設での類似事例の報告はなく、昨年の猛暑の影響で「ペンギンの熱中症が多発した」という事実はないようです。
富山市は、他の地域に比較して「気温と湿度の年較差が大」きく、これがペンギンの体力消耗に何らかの悪影響を及ぼしたのではないか?という推測はありますが、はっきりした原因究明にはいたっておりません。
この冬の「豪雪と低温」が、夏にどのような反動を生むか、今年もペンギンたちの健康・体調管理に一層の注意が必要だと思われます。
水族館ナイトお疲れさまでした。
ご挨拶もできずにすみません(>_<)
富山は気温も湿度も差が大きいのですね。
写真でフンボが雪の上を散歩していたので、冬は相当寒そうだな、と思っていました。
温帯ペンギンは日本の冬は苦手だと聞いたことがありますが、かなり寒い地域でも屋外飼育しているところもありますよね。
少し話はずれますが、寒さで体調を崩すこともあるのでは?と以前から思っていましたが、どうなんでしょうか。
去年は寒い寒いと言ってるうちに急に猛暑日が続いて、人間もまいってしまいましたし、屋外にいる動物たちにはこたえたでしょうね…。
ご報告ありがとうございました!
さんぴん 様
コメントありがとうございます(^o^)/
こちらこそ、水族館ナイトにおいでいただき、ありがとうございましたm(__)m!!
「熱中症ペンギン」について、決定的で歯切れの良いご報告ができず、申し訳ございませんでした_(._.)_!!
動物の病気や死因については、なかなか明確な「答え」が見つからないでイライラすることがよくあります。辛抱強く、経験とデータを積み重ねるしかないと思います。
これはペンギンに限ったことではありませんが、野生動物でも、個体によってはかなり本来の生息環境と異なる状況下でも、飼育することは可能です。
例えば、一昔前の旭山動物園は、ゾウが雪の中で元気にくらす姿を売りにしていました。また、何代も続けて飼育下で繁殖した個体は、かえってその飼育施設の環境に強く順応してしまうこともあるようです。
しかし、一般的には、「大きな基本的特性」に変化は見られません。
ペンギンの場合、例えば東北地方北部以北の施設では、冬場はストーブを入れたり、飼育室に暖房を入れたりすることがよくあります。
冬場に屋外で飼育されていた温帯ペンギン達が、「寒さで凍死した」という話は、確かにあまり聞きません。しかし、彼らがそれ(寒さ)を「喜んでいる」とか「寒くても平気だ」というのは、ちょっと違うと思います。
最大のポイントは「繁殖するか否か」です。
もし、フンボルト達が、豪雪・極寒の地域でも平気で繁殖し、ピンピンしているならば、「フンボルトは雪も寒さも平気だ!」と言えるでしょうが、ただ生きているというだけでは、とてもそう言うことはできないでしょう。
すでに、1950年代の後半には、著名な欧米のペンギン研究者や動物園関係者が、こう指摘しています。
「ペンギンは非常に多様な生息環境の下で生活しているのだから、その基本的飼育環境は、その種が本来生息している環境を十分考慮して選択・整備されなければならない。」半世紀以上前に専門家が指摘したこの原則は、当然、現代にもあてはまります。
たとえ「雪の中を歩くフンボルトペンギンが珍しい」からといって、だから「フンボルトをずっと雪の中で飼育し続けて良い」ということにはならない。そう考えております。
ご説明ありがとうございます!
なるほど、北海道以外でも寒い地方では暖房を使用しているところもあるのですね。
日本でも場所によって気候の差がありますし、ここの水族館でこうしてるから、という飼育方法が必ずしもあてはまらないわけですよね。
ご丁寧にありがとうございました!