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地球で一番南にあるチャペル

2009 年 12 月 25 日 金曜日

その名も「雪のチャペル」。南極、ロス海岸、マクマード基地(アメリカ)内にある。

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マクマード基地は、1956年、国際地球観測年に備えて建設された、南極最大の基地。なんと、250人以上が越冬し、夏の研究シーズンには1000人以上が活動するという、マンモス基地。

「マックタウン」とも呼ばれ、基地内には研究用の水族館がある。様々な施設が完備しているが、基地内の売店やバーは要注意!南極グッズの品揃えが極めて豊富。

おっといけない!今回は、そういう話ではない。もっと厳粛な気持ちにならなければ。

「雪のチャペル」が建てられたのは1956年。基地設立と同年だ。しかし、最初の教会は、1978年、火事で消失してしまう。焼け残ったのは、鐘とステンドグラスといくつかの聖器のみ。

その後、1979〜81年までは、仮小屋が使われていた。1982〜89年までに、ボランティアの手によって、最初の場所近くに再建が進み、その12月、やっと本格的なクリスマスの祭式が、完成したチャペルで行われた。従って、今年は、「雪のチャペル再建20周年」のクリスマスなのだ。

この教会は、もちろん「南極大陸唯一の本格的教会」でもある。ステンドグラスの下の窓からは、ディスカバリー山の裾野からマクマード湾や南極横断山脈を見渡すことができる。

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そのステンドグラスには、一羽のペンギンが描かれている。今から11年前。私は、このチャペルの中に佇んでいた。美しいステンドグラスからは、南極のクリスマスの光が射し込み、静寂を破って、時折、アデリーペンギンたちの鳴き声が流れてきた。穏やかな午後だった。

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