明けましておめでとうございます。トラ年ですねぇ!新年早々なんですが、困るんですよねぇ。だって、トラとペンギンのツーショットグッズなんて、そうざらにあるものじゃないですから……。
たしか、かなり前に、「タイガーバーム・グッズ」の中に、ぺものがあって、どこかにしまった覚えがあるのですが、まだ見つかりません。また、野球のタイガースグッズの中にも、ペンギンに絡んだものがあったのを記憶してるんですが、やはり、現在、倉庫を捜索中です。
というわけで、やむなく、「子どもの本たち」のカテゴリーから、無理矢理出張してもらいました。
いきなり「トラとヒョウの一騎討ち」です。残念ながら、ペンギンは表紙には出てきません。かなり年季の入った絵本なんですが、古い欧米の出版物、特にこの手の「子どもの本」には、往々にして「出版年次」が表示されていないことが多いのです。この本もその一例で、正確な出版年は不明です。
とはいえ、本の形式と、描かれている人物、道具等の風俗的手がかり、文章の内容等から考えると、1920年代前後にイギリスで出版されたもの、と推定できるでしょう。
ややこしい時代考証は省きますが、2つだけ具体例を挙げておきましょう。
・クマについての説明に、「クマつかい」の絵が出てきます。こういった大道芸人が、日常的に見られ(本文の中には、「町中や村で時々見かける」という表現があります)、かつ垣根の向こうからそれを見物している子どもたちの服装からして、1900〜1930年代だと想像できるでしょう。
・トラ狩りの絵につけられた説明には、「インドのジャングルでトラを狩る『スポーツマン』によると…」という表現が出てきます。私にはどうしても理解できないことの1つですが、いわゆる「スポーツハンティング」が隆盛を見たのは、1910〜1930年代です。こういう表現が、なんの「良心的注釈」もなく「子どもの本」に出てくるということは、「スポーツハンティング」に対する批判が高まり始めた1930年代後半以降、ということはあまり考えられないでしょう。
この絵本には、それを生み出した時代の様々な歴史的制約や特徴が見られるものの、野生動物たちの「本来の生活の場と美しい姿」を伝えようとする著者、画家(実は、著者と画家の氏名も記載されていません)の意図が、明瞭に読み取れると思います。
さて、では肝心のペンギンはどうでしょう?
ペンギンはホッキョクグマとセットになった「見開き」の右側に登場します。でも、お約束ですねぇ。氷の上に群れているのは、どうやらフンボルトペンギンのなかまのようです。
本文には、「ホッキョクグマから見てちょうど地球の反対側、南極の氷の上にはアザラシたちが寝そべり、あの風変わりな鳥、ペンギンたちが短い足で立ちながら、群れ集まっています」とあります。
できれば、ペンギンもカラーで描いて欲しかった!
今回は、少し、いやかなり強引に「トラとペンギン」を結びつけちゃいました。この絵本については、いずれ「子どもの本たち」でも紹介し、別の角度から同時代の他の本との比較を試みたい。そう考えています。
アケオメです。無事お帰りですね。本年もよろしくお願いいたします。トラとペンギンのつながりにご苦労様です。
3が日も終わりですね。明日から普通の毎日になりますね。トラとペンギンは、ヒョウアザラシとアデリー、ヒゲ、コウテイペンギンの関係ですかね…。ガラパやフンボがピューマと出会うことはないでしょうから・・・。
penguinman様
明けましておめでとうございます!!今年も、ごひいきに、よろしくお願い申し上げますm(__)m!!トラとペンギンとの関係、いろいろ考えていただき、ありがとうございます。私も、無い知恵絞りましたが、あまり良いアイディアがなかったんです(((^_^;)