最近、因果なことに、楽しみにしていた動物園や水族館のペンギン展示を眺めていても、以前のように純な気持ちで楽しめなくなっている自分に気づき、ガックリくることがある。初めこそ、興奮しながらプールやペンギン達の姿を追っているのだが、やがて、ふと我に返って、「イカンイカン…写真を撮らねば!」とか「う〜ん…、あのサインはいかがなものか?」とか、「ああ!そこはもうちょっと丁寧に解説してね!?」とか…。
まあ、ともかく、なんといいますか、職業意識ではないんですが、作り手側の意識というか、スタッフサイドの眼で観てしまう。そういう悪い癖がついてしまいました。これは、ハッキリ言って損だと思ってます。
もっと純粋にキャーキャー騒げたらいいのにな…、と考えてしまうこともあります。
例えば、ロンドン動物園のペンギンビーチのネーミングについては、未だに「こっち(長崎ペンギン水族館)が世界初やで!!」と、アタマの中でブツブツ言ってたり。あるいは、「ウッドデッキは、下関=海響館の屋外展示の方がイケてるで!!」なんて、ちょっと小声で呟いてみたりとか…、怪しい行動をとってしまうのです。
さらにさらに、前回ご紹介した「南極基地」前のウッドデッキでは、こんなゲームができちゃうんですよ!!これって、日本の「ペンギン会議全国大会」に参加された方々には、すぐに何だかおわかりですよね!!
ちなみに…、海響館では、地下の「ペンギン教室」で、「ペンギン双六」や「ペンギン紙芝居」をはじめ、多彩なゲーム、遊具、教材で遊び、解説を楽しむことができます。補足説明すると…、ロンドン動物園のカードゲームは一種の「ミニ神経衰弱」で、同じ種類のペンギンを揃えよう!ってなヤツです。
さらに、ロンドンのウッドデッキでは、以前ご紹介した「ペンギンパーツグルミ」を楽しみ、記念写真を撮ることができますが、そお〜んなことは、既に、やはり海響館の「なりきりコーナー」で、実現してるんですったら!!
ただ、これだけは偉いな!って思ったのは、常に複数のスタッフが付き添い、何か質問や要望が出てくれば、すぐに対応していたことです。解説イベントの時だけでなく、いつも、です!!
また、このウッドデッキは、「体験ツアー」の集合地点、出発地点になっています。ちなみに…、集合場所を示すサインの下には、オレンジ色の浮き輪とロープが設置されています。これは、最大水深3メートルに達するプールに、万が一観客が落ちた時の救助用具です。飾りじゃないんですよ!このような浮き輪セットは、他にも2ヵ所に設置されていました。日本の園館でも必要な備品ですね!!
さて、次回は、スタッフの活動や飼育に関する工夫について見ていきましょう。