24日に初めて会場に入る時、エントランスで「過去のアート展ポスター」を夢中になって撮影していたのですが…、そこにみえたのがほかならぬ「ペンギン先生」でした(^○^)!!
ペンギン先生については、ネットの世界にお詳しい方々には、もう説明の必要は全くないでしょう(^o^)v!!でも、失礼ながら、私が初めてペンギン先生にお目にかかったのは、「ペンギンアート展in東京」の時でした。パーティー会場でご挨拶したのが最初の最初だったと思います。
今回も、詳しくお話を伺いながら感じたのですが、ペンギン先生の「コレクション姿勢」は、ハンパではありません!!耳鼻咽喉科がご専門とのことですが、後進の教育も手がけられる一方、あらゆるジャンルの「ペンギングッズ」を収集していらっしゃいます。
膨大なコレクションは、大型衣裳ケース数十個に入れて保管していらっしゃるそうです。しかも…、ご自身の病院をはじめ、4つお持ちの保管場所(ご実家など)には、展示スペースを設けて、公開していらっしゃる。そういう、公開性、管理姿勢に感服致しました_(._.)_!!
それだけではありません!!今回のアート展にも、コンピュータグラフィクスとカメラの腕前を駆使して、エンペヒナと「3D」パネルを出品していらっしゃいます(^o^)v!!このパワーと行動力の源はどこにあるんでしょうね?
さて、今回は、ペンギン先生秘蔵のコレクション、例えば…「ペンギンマッチラベル」とか「ソ連製ペンギン腕時計」とか…、の数々を見せていただきました。…が、ここでは特に、「戦前のペンギンマンガ単行本」について、ご紹介したいと思います(^o^)v!!
モノは…『南極のペングイン』(昭和15年初版、詳細は映像参照)という、19版を重ねた戦前の長編マンガ単行本です。ある日、ナゼか自宅にまいこんだペンギンと、平凡な家族が巻き起こす愉快なお話。どうも、話の導入部やその後の展開に『ポッパーさんのペンギン』のにおいがプンプンするのですが…、絵のイメージは決して古びたものではなく、ストーリー展開やコマ割りも、当時としては非常に斬新です(^o^)v!!
私は、以前からこの作品の存在だけはほかの書籍の引用で知っていましたが、実物を拝見したのは、今回が初めてでした(^○^)!!ペンギン先生がお持ちの本は、背表紙や角にやや破れが見られ、一部に印刷のカスレが見られるものの、中身については欠落や落丁がない状態のものでした。お許しを得て、アート展会場の片隅で撮影させていただきました。
後日、この作品の周辺情報を精査し、改めてご報告するつもりです(^○^)!!
「ぺもの」の収集は、一筋縄ではいかない世界です。中には、どんな大富豪でも簡単には手が出せない逸品もあります。たかがぺものと、なめてはいけません!!実際に高価なぺものを所有している方々は、セキュリティー等の都合から、簡単にはサイトではコレクションを公開しないものです。
しかし一方、高価なぺものしか意味がないわけではありません。ぺものは「時代の鑑」であり「ヒトと動物の関係史の生証人」でもあります。ヒトはペンギンになにを仮託してきたのか?その中で、変わったもの変わらないものはなにか?それを、狭く少ない事例だけで説明しようとせず、辛抱強く物証を収集し様々な角度から考察していく。そういう姿勢から、新しく基本的な「動物観」、「人間の価値観の変容」が垣間見えてくるのではないか?
私は、そう考えています。
ペンギン先生、今後とも何卒よろしくお願い申し上げますm(__)m!!
作者名が読めないのですが、芳賀まさおであってますでしょうか。
だとするとコグマノコロスケの作者ですよね。
(途中で送ってしまった)
芳賀まさおならモダンな筆致も納得です。
ところで、題名は「南極のペンちゃん」ですよね(写真3)
>こばやしゆたか 様
コメントをいただき、また貴重なご指摘をいただき、ありがとうございましたm(__)m!!
仰る通り、漫画本の作者は芳賀まさをさん(コグマノコロスケの作者)です。また、本のタイトルは『南極のペンちゃん』が正解です。
この紹介ブログは、大阪からの帰りの超満員新幹線の中で書きまして…、携帯の小さな写真を十分確認しないで記しました。間違いをお詫びし訂正致しますm(__)m!!
ペンギンに関する児童書(単行本)は、大正初期には出版されていますが、本格的な漫画単行本としては、この作品が最初期のものです。神田の中村書店が19版もの刷りを重ねたのですから、人気作品だったのだと思います。
その内、神田界隈の知り合いの編集者に、中村書店について詳しく聴いてみるつもりです。
「お」は「を」でしたか。さいとうたかをと一緒ですね。
http://api.porta.ndl.go.jp/ndlopac/cgi-bin/ndlopac/ndl-book?kywd=45031659
の書誌情報によると、昭和23年にヒナタ社というところから再版されているようですね。人気のほどが伺えます。
中村書店は昔のマンガの話では必ず出てくる出版社です。
有名なのは、なんといっても、旭太郎作・大城のぼる画『火星探検』(1940)。
>こばやしゆたか 様
貴重な情報をありがとうございました_(._.)_!!
この作品は、戦中〜戦後にかけて大変な人気を維持していたんですね(^○^)!!ヒナタ社の再版についても調べてみます(^○^)!!
もしかしたら…、「貸本」としても流布していたのではないか?…と、考えています(^o^)v!!