沼田博士より、その後(13日午後)の状況について、以下のような「経過情報」をいただきました。
以下にメールを引用致します。
「現地時間(13日)午後に救助チームが5時間乗船できたそうですが、オイル汲み出しはできていないようです。
船体の前部は完全に水につかり、積まれていたオイル約700トンのうち344トンが船内に残っている推定ですが回収はかなり困難だろうと。
死亡した野生動物は「多数」、保護センターにもチドリやアザラシが持ち込まれています。」
また、今朝(14日)になって、新たに、以下のような情報をいただきました!
「地元紙 bayofplentytimes.co.nz のほうが詳細に報道しているようです。
現地今朝までに、オイルが沖合いのホエール島まで拡がったという情報があるそうです。
海上保安庁チームは今朝までにオイル汲み出し作業用の足場を作成、天候のよい今日もレナ号に乗船して足場固定を進めますが今日中に汲み出しを始められる見込みはありません。
ビーチ清掃などにあたるボランティア登録は三千人に達しました。」
複数の英字メディアが伝えるところでは、14日昼現在、以下(1〜8)のような情報(数値が食い違う部分もあります)も流れています。
- 1,1000人以上のボランティアが、今日=14日の「海岸浄化作業」に参加する予定。13日までに、2000人以上のボランティア希望者が登録されている。
- 2,すでに、95トン以上の「油汚染された海岸土壌(砂)」が回収された。
- 3,先週中に、すでに350トン以上の重油が流出し、88個のコンテナが海中に落下していた。なお、これらのコンテナの内、20個が打ち上げられている。
- 4,モン・マウンガヌイビーチとマケトゥ岬への立ち入りは、当局により禁止されている。
- 5、汚染被害を受けた海鳥500羽が、13日午後までに発見された。
- 6,「海岸浄化作業」への参加希望者は、0800645774番まで電話をお願いします。もちろん、英語が完全に理解でき、話せる方のみ。
- 7,レナ号の総トン数は47000トン。
- 8,繰り返し、重油には専用の装備と知識なしに手を触れないで下さい!!現地で、浄化作業にあたっているある女性が、手袋の上に油が着いた状態で携帯電話を操作したところ、電話のキーに記された文字や記号が全て溶けて消えたそうです。
「レナ号事件」に関する新しい情報は、随時このサイトでもお知らせ申し上げます!