このテーマは、実は大変重いテーマだと思うのです。「ぺもの図鑑」で書くべきか「ブックレビュー」で扱うべきか?…かなり迷いました。で、結局、あたりさわりのない「ペンギンまみれ」に書くことにしました。
簡単に言うと(ホントは簡単には言えないが…)、本の中身に無関係なペンギンが、表紙や帯に描かれるのはナゼか?ということです。
実例をあげましょう。
20日の朝日新聞の書評に、こういう記事がありました。
『本の音』(堀江敏幸著、中公文庫、2011年10月25日)を新刊文庫として紹介しているのですが、珍しく表紙の写真が添えられていたのです。内容は書評集というか作家・作品論というか、とにかく「ペンギン文学」でも、ペンギンがちょっとでも登場するわけでもありません。妻は、それでも活字中毒な人ですから、すぐに買って読んでいます。ちなみに、カバーデザインは岡村俊一さんです。
もう一例。
『ひとり暮らし』(谷川俊太郎著、新潮文庫、平成22年2月1日)は、ちょっと古いんですが、私が大好きな谷川俊太郎のエッセイ集。こちらも、表面上、中身はペンギンと全く無関係。どうしてペンギンなのか?ナゾだ。ちなみに、カバー装画は米津祐介さん。こちらも著名な方ですね。
たとえば、これ以外にも、私がふだん敬遠しているビジネス本、学習参考書、各種雑誌等々…、中身と一見無関係な「ペンギン表紙」を掲げる書籍は枚挙に暇がない。ナゼか?
たぶん、答えは1つではありえない。売らんかなの打算的な選択、子ども相手と決めつけている場合、「ペンギン」という語感からの連想=地口みたいな感覚…、いろいろあるのでしょう。
でも、一度、ブックデザインを担当された方々に、お考えやお気持ちを伺ってみたいなあ。どこかの企画でやりませんか?
こんばんは。
“重いテーマ”からは微妙にはずれるとは思うのですが、一応「ブックデザイン」というくくりで…。
私はgooでブログをやっているのですが、gooブログでは自分のブログ(記事)を書籍化することができます。そして、選べる表紙の中にペンギンがあるのです。
動物のデザインでは犬も猫もなく、ペンギンだけ用意されています。
ちなみにこんな感じに仕上がります。(ペンギンの集団のあたりにブログタイトルと作者名が印刷されいます)
http://fuyuki-skgy.sakura.ne.jp/penguin/blogbook.jpg
ペンギンだけというのが何とも素晴らしいというか珍しいというか…でも、これを見つけた時、gooでブログやって良かったとしみじみ思いました(笑)
>Nachi 様
「選べる表紙」のお話、大変興味深く拝読致しました(^o^)v!!
「イヌ・ネコはないがペンギンがある」という所に関心があります(^○^)!!
ただ…、実際のサンプルを拝見しましたが、写真をアレンジしてはあるものの、全体のペンギンシルエットは、イギリスの「ペンギンブックス」のシルエットにかなり似ていますね(~_~;)!!そのあたりが、ちょっと気になるところです(~_~;)!!