新聞等の報道によれば、2012年2月7日(火)、両生類・爬虫類学者、自然環境研究センター研究主幹、テレビ等の動物番組出演で知られる、千石正一先生が、亡くなりました。享年62歳でした。
かなり以前から、厳しい闘病生活を送っていらっしゃるとうかがっておりました。直接お顔を拝見したのは、3年前、TBSの新しい科学系テレビ番組の特集回収録のスタジオでのご挨拶が、最後になってしまいました。その時も、おそらくは肉体的にはかなり苦しい状態だろうとうかがっておりましたが、先生はスタジオの巨大なセットを、あちこち楽しげに観察していらっしゃいました。
先生が私の高校の先輩であり、私を民放の動物・科学系テレビ番組の世界に「引っ張り込んだ仕掛人」だったという話は、以前にも一度致しました。先生が母校で「創立90周年記念講演」をされたという「同窓会誌」の記事をご紹介したと思います。そのご講演が昨年のことですので、その時も、先生は激痛に耐えながらのパフォーマンスだったんだな…と思うと、涙が止まりません。
「なんだ!!泣いてるんですか!!(笑)」という先生の明るく力強いお声が、聞こえてくるようでもあります。正直、覚悟していたこととはいえ…混乱し身にこたえています。
先生、それにしても、お別れが早すぎるじゃないですか!!
先生の志の万分の一でも、引き継いでいければと、考えております。
どうか安らかにおやすみ下さい。
ショックです。わくわく動物ランド以来、先生のファンでした。テレビで動物の生態を楽しく教えてくださった千石先生、大好きでした。ご冥福をお祈り申し上げます。
心中お察し申し上げます。
千石先生には一昨年「切手の博物館」で行われた”は虫類切手展”の講演の際にお会いすることが出来ました。
先生の愛蛇のラミーちゃん(アルビノの大蛇)を首からかけてくださったのがとっても良い思い出になっています。
ご講演のあとも、切手の展示会場で「蛇がお好きですか?」とお声がけくださり「は虫類ではカメの切手を主に集めてます」という事をお伝えすると、カメの和名のほとんどは自分が名付け親なんだよというようなお話しをなさってくださいました。
博物館の閉館時間までの数時間、熱心に売店をご覧になり何かご購入もされていて、切手コレクターとしてのお姿も強く印象に残っています。
あの時ペンギンのお話もすればきっと上田先生の事を満面の笑顔でお話してくださったかもしれないですね。
初対面で緊張もあり、あまりお話出来なかったのが悔やまれます。
次の機会にはいろいろお話をお伺いしようと思っていたのに、大変なご病気を抱えていらっしゃったとは、あの時のお元気そうなご様子からは伺う事ができませんでした。
出会いは本当に一期一会だなぁと痛感しています。
千石先生が残してくださったメッセージをご著書を通じてしっかり受け止めていきたいと思っています。
ご冥福をお祈り申し上げます。
>>新人 様
>>しろっぷ様
コメントをありがとうございましたm(__)m!!私もいまだにショックをひきずっています。
結局、入試業務と重なったため、先生のお通夜やご葬儀には全く伺えませんでした。
「自然環境研究センター」という機関は、生きものに関する専門的な知識や情報を、身近に解りやすく普及させることに力を注いでいらっしゃる機関だと承知しております。
テレビの取材や科学番組制作の「監修やお手伝い」というのは、科学者や研究機関によっては、「本来の研究業務を阻害するもの」あるいは「余分な負担」となるので、協力しないという原則を貫いていらっしゃる例もあるようです。
しかし、千石先生をはじめ、熱心で失敗や負担を恐れないバイタリティー溢れる多くの専門家が、代々の「マスコミ対応」をつとめてこられました。科学的知識を解りやすくできるだけ多くの人々に伝えるという作業や能力は、「誰にでも簡単にできる、あるいは発揮できるもの」ではありません。
「研究は好きだが人間は嫌いだ」という研究者が多少はいても良いかもしれませんが、私は、やはり実力もあり人間も好きで話も上手い専門家、つまり、千石先生のような方を尊敬します。
しろっぷ様の千石先生の思い出は宝物ですね!たしかに、あの先生ならば「切手も集める」でしょうし、ラミーちゃんとのふれあいを実現して下さるでしょう。溢れんばかりの好奇心とサービス精神!!
高価なスーツを着こなしてフンゾリかえるのでなく、大蛇を抱え、切手を買い込む姿こそ、私の知る、そして私が敬う、母校の先輩、理想的な研究者=千石正一先生の姿です!!