恋愛歌さんのコメントにもありました通り、また、過去にも一度触れました通り、現在、各地で「鳥インフルエンザ」に関する様々な動きが起きています。
まず、この被害を被っていらっしゃる全ての方々に、心よりお見舞い申し上げます。また同時に、国による一層の原因究明と、被害補償の充実を強く願うものです。
一方、恋愛歌さんが指摘された「三重の『ペンギン駅長=志摩チャン』の関連イベント中止」など、鳥インフルエンザの発生にともない、各地で動物園や水族館でのイベントや展示の中止が話題になっています。
ペンギン関連では、名古屋港水族館の「ペンギンよちよちウォーク」、海遊館の「ペンギンパレード」が中止または打ち切られた、という報道がありました。
しかし、東京動物園協会の井内岳志さんのコメント=「以前の経験があるので、粛々と対応したい」にもある通り、このような動物園・水族館の対応は、特に異常なことではありません。
皆さんすでにご存じの通り、今話題になっている鳥インフルエンザは、2003年12月に第1報が流れて以来8年目に入りますが、未だに「正確な感染・伝染経路の特定」が難しい感染症です。
主に、家禽の発症・死亡率が高いということはわかっていますが、ハクチョウ、カモのなかまなど野生の水鳥、カラス、またはネズミなどの哺乳類が、どれくらい感染し重症化するのか?ほかの野生動物にどれくらい感染しているのか?などについては、詳しいことはまだよくわかっていない現状です。
ヨーロッパでは、イギリス、ドイツでの事例を見る限り、動物園の生き物への被害はありません。
また、日本を含め、今のところ「感染したペンギンが発見された」という公的報告もありません。
従って、各地の園館は、各々の判断基準に従って、予防的処置を講じている段階です。各施設の運営にとっては、大変厳しい状況だと思います。
しかし、この感染症との闘いは、今後も長く続くと思われますから、感染経路に関する詳しい科学的調査結果が出ない限り、慎重に対応すべきだと考えます。
ペンギンに関して言えば、こういう季節や危機を新しい工夫で乗り切る、斬新なアイディアが求められている、と思います。
様々な感染症に対して、いかに「萎縮せずに前向きに対応できるか」が、園館関係者だけでなく、動物園や水族館を愛する我々の知恵の絞りどころ、ではないでしょうか?
コメント取り上げて下さり有難うございます。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110202/02.shtml
追記です。長崎ペンギン水族館でもです。
フォーゲルパークはふれあいイベントは継続中ですね。
本当に心配しています…