葛西の「脱出ペンギン情報」について、昨日のブログの誤りを訂正し深くお詫び申し上げます!!そして、重ねてお願い申し上げますm(__)m!!

2012 年 3 月 6 日 火曜日

昨日=5日は大変な1日でした(~_~;)(汗)!!年度代わりの様々な雑務が連続しているのですが…、その途中に3つのテレビ局から「問い合わせ取材の電話」が入れ替わり立ち替わり入り、延々質問攻めにあい、クタクタになりました(~_~;)(涙)1回の通話時間が短くても30分間くらいなので、昨日1日で延べ6時間くらい電話で話したことになります(~_~;)(大涙)もうしばらくは、電話を見たくありません。

さて…、昨日アップしたこの話題に関する最初のブログで、「ペンギンが脱出した日時の推定」を致しましたが、その後、各方面からご指摘を受けまして、この点についての誤りがございましたので、以下のように訂正しお詫びを申し上げる次第です。正確な経緯は以下の通りです。

「3月3日に鳥類園のスタッフのかたが、旧江戸川河口にいるペンギンを確認しています。4日の11時くらいに水族園の担当者にメールで連絡。お昼くらいにバードウォッチャーの方が4日の写真を持ち込まれました。」

従って、3月3日の段階で、すでにペンギンは脱出しており、また、いつ脱出したのかについては正確なことは不明、ということになります。また、脱出個体の特定については…「バンドや写真で亜成鳥だとわかり、5羽いるはずが4羽しかいないことがわかり、個体を特定した」というのが、正確な経過です。

さて、「取材攻勢」は長崎ペンギン水族館の楠田館長にも及んだようで、「ペンギンがなぜ脱出したのか?」という質問に…「若い個体は好奇心が旺盛なので、あちこち探検しているうちにたまたま外に出てしまったのだろう」という主旨の回答をテレビ番組でされたようです。これは、私が昨日このブログに記したこととほぼ同じですね。(今回の件では楠田館長とは全く連絡をとっていません。念のため…)

さて…、今後のことです。

朝日新聞の5日夕刊には「ペンギン捜索を継続」という記事がありました。昨日は、いくつかの「目撃情報」が寄せられたようですが、ウやほかの水鳥と見間違えたとのことで、結局、視認できなかったようです。水族園スタッフが、目立たないように捜索しようとしても、取材チームが10社くらいゾロゾロ一緒に移動したり、漁船をチャーターして沖合いからテレビ取材するチームもあって、ペンギンを探すどころではなかったようです。

朝日新聞の5日夕刊には「ペンギン捜索を継続」

関係の皆様に改めてお願い申し上げます!!

今回脱出したフンボルトペンギンは、基本的に「人をおそれるペンギン」です。18種類いるペンギンの中には、「人によってくる」種類もいますが、フンボルトは長年人間に食べられたり野生の巣場所を奪われたりしてきた関係で、人を警戒します。だから、人間がワイワイガヤガヤ騒がしく動いていれば、そこにはなかなか近づきません。

ただ、ペンギンは2週間前後の絶食には耐える体力がありますので、東京湾内で「不測の事故」にさえ遇わなければ、最終的に陸上にいるところをとらえて、脱出個体を確保することも不可能ではないでしょう。

これらの事情をご理解いただき、関係の皆様には、ぜひペンギンを追いかけたり騒ぎ立てたりせず、専門家による捜索の結果を、静かに見守っていただきますよう、重ねてお願い申し上げます!!

また、ペンギンを目撃された場合は、昨日の「第2報」に記した電話番号に、至急お知らせ下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます!!

皆様の、ご理解とご協力を、よろしくお願い申し上げます!!

コメント / トラックバック 2 件

  1. 新山 より:

    運良く餌にありつければかなりの間保つでしょうが、飼育下で絶食状態にあると1日に100gずつ体重が減ります。
    野生化だとストレスがかかるので、もっと減るかもしれません。
    体重が2kg前後になると生命維持ギリギリですので、仮に今4kgあるとしたら、上田さんのおっしゃるように2週間前後の絶食にしか耐えられません。
    早く見つかって、捕獲できるといいのですが。

    マスコミの方々が報道しているうちは人の目も多く、発見できる確率も上がるかもしれませんが、フンボルトペンギンは警戒心が非常に強い動物ですので、大騒ぎせずに見守っていてほしいですね。

  2. 上田一生 より:

    >>新山 様
    フンボルトペンギンの絶食に関する貴重な情報をいただき、本当にありがとうございますm(__)m!!

    今回の脱出個体は若鳥ですから、成鳥に比べて体力が不十分ですし、水中で生きた魚などを捕食する能力も劣っていると思います。
    もし、体重がご指摘のように4kgくらいで、十分食べられなければ、絶食に耐えられるのは、2週間が限度かもしれません。

    この「2週間前後の絶食」というのは、「成鳥の換羽期間」を基本に考えています。だから、若鳥の場合は、短めに想定すべきですね。

    また、ペンギンの捕獲は、やはり陸上でなければかなり困難だと思います。
    今日=3月6日の情報では、脱出個体は葛西から西に姿を消した、とのことです。葛西付近に戻っていればよいのですが、仮にあちこち動き回っているとすると、なかなか陸上でうまく回収することは難しいでしょう。

    かなり昔ですが、伊豆半島の海岸にある水族館から台風の大波にのって脱出したフンボルトペンギン(複数)が
    、千葉県沖や静岡沖で目撃されたこともあります。
    また、東京湾では、かなり以前(50年以上前)に、捕鯨船から脱出したエンペラーペンギンが泳いでいるのが発見され、大変な話題になったこともあります。

    海上で衰弱して漂っているところを回収される可能性も否定できませんが、やはり夜間はどこかに上陸して眠ると思われますので、その機会を狙うのが基本的な考え方だと思います。

    関係の皆様のご努力に改めて敬意を表します!!どうか、皆様、お体にお気をつけて!!

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