まずは、なみこ様からいただいたメールをご覧下さい。
「先生、すみません。ニュースがおそくなってしまいました。
」【リオデジャネイロ=浜砂雅一】ブラジル南部リオグランデドスル州の海岸で、7月に入ってマゼランペンギンの死骸の漂着が相次いでおり、地元メディアによると、13日の時点で計512羽が確認された。
いずれも目立った外傷はなく、油にまみれた痕もない。体重も普通で飢えた様子もないといい、獣医師らは死因がわからずに困惑している。環境保護当局が死骸を解剖するなどして調査を進めている。
なみこ様、いつも貴重な情報をいただき、ありがとうございますm(__)m!!
同様の報道があるというお知らせを、昨日(7月16日)までの内に、恋愛ペンギン様はじめ、複数の方々から頂戴致しました。皆様のお力添えに深く感謝申し上げます_(._.)_!!
一昨日、昨日と、宮城県のマリンピア松島水族館で行われた「第10回ペンギン教室」(主催:マリンピアクラブ、協力:マリンピア松島水族館)で動いておりまして、いただいた情報に素早く対応することができず、大変失礼致しましたm(__)m!!
例年、6月末から9月にかけて、アルゼンチン〜ウルグアイ〜ブラジルの海岸に、多くの飢えて衰弱したマゼランペンギンが漂着します。このブログでも、すでに小規模な例はご紹介致しました。その原因は、巣立ち間もない若い個体が、強い風や餌不足で衰弱し、海岸に流れ着くというものです。
しかし、今回の例は、漂着したものが全て死体であり、衰弱している様子も外傷もないとのことですから、例年の現象とは多少事情が異なる可能性があります。
過去の事例では、いわゆる「混獲(漁船の漁網に絡まってしまうこと)」によって水中で溺死した死体が、漁船から海中に大量投棄されたり、何らかの生物毒(毒性をもった魚等を食べてしまった等)が原因で死亡したり…といったことがありました。あるいは、ペンギン達が採食していた海域でなんらかの爆発がおこり、その影響を受けたことも考えられます。ただし、その場合は、死体の損傷=特に両眼や内臓の突出等の外傷が見られることが多いので、この可能性は低いでしょう。
いずれにしても、今後の報道に注目する必要があるでしょう。皆様のご協力を何卒よろしくお願い申し上げます!!