先日の「第1弾」に続き、マリンピア松島水族館再開当日のレポート第2弾が、ごんすけさんから届きましたので、ご披露致します!
(以下、ごんすけさんのレポートを引用致します)
ごんすけ
上田先生 こんにちは
マリンピアクラブのごんすけです
途切れ途切れになりまして申し訳ありません。
来館レポート第2弾をお届けします。まず、広場内にあるペンギンの屋外飼育場のプールの写真を紹介します。
水槽に貼られた赤いシールがわかりますか?
これにはこう書かれています。「津波がここまで来ました」
マリンピアを訪れたことがある方はおおよその想像がつくでしょう。
1メートルは超えているはずです。しかし、海岸そばにあるこのマリンピア、津波がこの高さですんだのは日本三景松島の島々が防波堤となり波の勢いを鎮めてくれたからです。
まさに奇跡だったのだと思っています。セレモニーが終わり、改めて広場を見渡す限り震災前と同じたたずまいを見せています。
ニュースの映像を見たときこの広場には泥だらけの椅子やテーブルが散乱し、敷石もひび割れ浮き上がっている状態で、本当にここは復活できるのだろうかと正直心配していましたが、ここにもスタッフさんの懸命な努力を感じずにはおれません。館内に入りすぐに広がるのは中南米の魚たちが暮らす水槽が並んでいるところ
水質はともかく、水温調節が大切であろうここの魚たちを心配していたのですが、ピラニアもナマズたちもピラルクたちも元気に泳いでおり一安心、メガネカイマンたちもいつもどおり元気に・・・・・・・・・固まっていました(^^)
ほかの水槽の魚たちに関しても、報道にもあったように水質・温度管理の難しかった熱帯魚などは残念なことに数が減っていましたが、水槽を覗く来館されたお客様は「前に来たときよりもお魚がちょっと少ないね」とつぶやくお孫さんにこう仰っていました。
「でも元気でしょう?生きていることが嬉しいんだよ、お魚さんたちに負けないように○○ちゃんも元気でいようね」
若い女性の5人組も「こんなに楽しいの久し振り!」タコの水槽前でかわるがわる写真を撮り楽しそうにはしゃいでいました。
水族館の再開は、来館者の方々にこんな力を与えているのですね、生き物が懸命に生きる姿は人々に勇気と力を与えるのです。
奇跡的な速さで再スタートしたマリンピアと同日開園した仙台市八木山動物園、この二つの施設はその日、いいえ、これからも多くの人たちに力を与えてゆくのでしょう。
「かわいい、おおきい、おもしろい」だけではない動物施設の存在する意味を今改めて認識したような気分です。東日本大震災で津波をもろにかぶり脱水状態と低体温症で命を落とした3頭のビーバー。
生き残った3頭が住む飼育場に何度か足を運びましたが、いつも3頭は小屋の中で寄り添ってじっとしており、寒いのか、或いは外が怖いのか外に出てくる様子はなく、設置してあるモニタで中の様子を観察するほかありません。
寄り添う3頭のビーバーをモニタで観察していると、突然モニタが明るくなり担当飼育員さんが入って来ました。
飼育員はビーバーの体をマッサージするかのように撫で、ビーバーも彼女に甘えている様子です。
結構長い時間そうしていたと思います、最後に彼女は箱に残ったえさをビーバーに手渡しで与え、空になった箱を持って去っていきました。
ここに開業にいたるまでの飼育員さんの努力を垣間見ました。
館内の清掃、修理、やることは山積みだったはずです、そんななかでも動物たちを毎日毎日こうしてケアしてあげていたのでしょう。館内を一通り見て歩き感じたのは、マリンピアの施設には全くと言っていいほど地震及び津波の爪痕が残っていません。
「あれ?売店に商品が少ない?」「塩ラーメン(実は私の大好物)がない」となったときに「ああ、そうだ、大震災の被災地なのだ」と思い出す。
それほどマリンピアはきれいに復活しているのです。ほぼ完全な形で復活しているマリンピアにぜひお出かけください。
そして動物たちに生きる力を貰いましょう。そして私も、また近いうちに訪れたいと思っています。
ペンギンについては後日レポートいたします。
(以上、ごんすけさんのレポートでした)
ごんすけさん!愛情のこもったレポートをありがとうございます(^o^)/
第3弾も、楽しみにしております(^o^)v
マリンピアクラブ 上田一生