考えてみれば、35年前というのは、私もまだ20代の前半バリバリだったわけで…、あの頃の数々の恥ずかしい失敗が今でも時々脳裏をよぎるのです(~_~;)(冷汗)
あの頃は、まだ今のような「ペンギンマニア」は少なく、そもそも世の中にまだ「地球温暖化」だなんだという危機感すらなかった時代ですから…(~_~;)(汗)「ペンギンやってます!!」などと胸を張って宣言できる雰囲気は微塵もありませんでしたね(~_~;)そういう時代の真っ最中だと思って下さい(^○^)!!
そこに突然現れたのが、この『さよならペンギン』(え・湯村輝彦、ぶん・糸井重里、すばる書房刊、ただしこの映像は東京糸井重里事務所2011年4月発行のもの=復刻版)でした。有名な古典的名作『情熱のペンギンごはん』もそうですが、糸井さんの描くペンギンや、ペンギンの扱い方に強い衝撃をうけた記憶が鮮明に残っています。
この復刻版も、「ほぼ日刊イトイ新聞」を通じて全国から『さよならペンギン』の美本を収集した結果、成立したものだと知り、「ああ、あの本はどこにしまったっけ?」と自分の本の在りかを頭の中で探し回ってしまいました。
それにしても、絵本という表現手段はユニークで融通がきくように見えて、実に厄介なものだということに、またまた気づかされています。これは、もちろん「子どもの本」でもあります。しかし、そうでもありません。なにかを言いたいのかそうでないのか…、それさえも明確ではありません。もちろん「タメになる本」ではあり得ません!…でも楽しいのです(~_~;)!?
様々な言葉やイメージの両義性、知的遊戯あるいは道化(トリックスター)としての「ペンギン」が、ここに具現化されています。ペンギンは「真面目」でもあり「冗談」でもあります。それはなにかを語っているようであり、そうでもないのです。
「ある日、海水パンツを買いにでかけたペンギン」のお話を、ぜひ一度、読んでみて下さい(^○^)!!