最近、都内のある書店で見つけた「ペンギン土鈴」です。敷いている紙と簾は、付属品です。
夏が近づくと、こういった「涼感グッズ」がたくさん登場します。風鈴なんかもそうですね。
さて、こちらはちょっと事情が違います。誇らしげに胸に「日の丸」をつけたこのペンギン土鈴は、秋田県は金浦町出身です。
秋田県金浦と聞いて、「アッ!」と思った方は、かなりの南極オタクです。
そう!金浦町は、あの「白瀬南極探険記念館」がある町なのです。
10年以上前、私もこの町を訪れました。そうそう、駅前にはペンギンの置物が何体かありました。記念館の外といわず中といわず、いたるところにペンギン達がいて、楽しい思いをしたものです。
その時、このペンギン土鈴を手に入れたのです。実は、この土鈴は「小」です。金浦駅の待ち合わせ室の展示棚には、もっと立派な「大」土鈴が飾られていました。本当はそれも入手したかったのですが、残念ながら「売り切れ」でした。
でも、購入した土鈴の箱に入っていた小さな「由来書」が、私の気持ちを慰めてくれました。全文を紹介しましょう。
「ペンギン土鈴の由来 :この土鈴は、南極探険の先覚者白瀬中尉の偉業を讃えて、金浦町商工会青年部が我が町を『ぺんぎん共和国』と宣言した昭和六十一年度に、それを記念し特産品づくりの為め中山人形で全国的に知られて居ます横手市樋渡昭太氏のご指導を仰ぎ製作いたしました。現在、白瀬南極探険記念館が本町の活性化の殿堂として観光開発が期待される中、南極のイメージを充分満たしたこのペンギン土鈴の果たす役割は重要と考えられます。すべてが手作りのこの作品を、末永く御愛顧下さいますよう念願致します。
秋田県金浦町商工会青年部 ペンギン土鈴愛好会」