メルボルン便りも今回で最終回。この街の「ペンギン的横顔」を紹介して参りましたが、如何だったでしょうか?
えっ!?「まだ野生のコガタペンギンを紹介してないだろう!!」って?「メルボルンならフィリップ島のペンギンパレードを紹介せんかい!!」って?
まぁまぁ、落ち着いて(^o^)/確かに、フィリップ島のペンギンパレードやコアラ保護区は、メルボルンからの日帰り観光の「目玉」ですな。ヴィクトリア州もメルボルン市も、その点は十二分にわかってるんです。その証拠に、フリンダースストリート駅前にある「ビジターセンター(観光案内所)」には、こんなディスプレイが!!
お土産用のコガタペンギンの縫いぐるみをふんだんに使って、フィリップ島観光をアピールしてるんです。私が初めてフィリップ島を訪れた18年前に比べて、この島は「観光地化」が急速に進みました。今や、ゴーカート場ができたり、家族で1日遊べる身近なリゾートとして、様々な人工的施設が乱立するようになってしまいました。これも、メルボルンの人口増加が原因なんでしょうか?私としては、昔の素朴さが失われなければ良いな、と願うばかりです。
だから、今回は「コガタペンギンの生息地」そして「観察スポット」として、あえて「メジャーなフィリップ島」を避け、メルボルンのおもいっきり近くをご紹介することにしましょう。
それはセントキルダ!!以前にも一度、このサイトで簡単にご紹介しましたね。今度は、もう少し詳しくご案内致しましょう(^o^)/
まず、アクセス。実に簡単です。お馴染みフリンダースストリート駅前からトラムに乗ります。ちなみに、この車内ポスターが示す通り、メルボルンのトラムは2010年で「開業100周年」!!由緒ある乗り物なんです!
トラムの路線番号は16番。「Kew via StKilda」に乗ること約30分。停車場番号135か136で下車すると、あとは海岸に向かって徒歩約10分。なんと、メルボルンの中心街からたったの40分の距離に、野生のコガタペンギンがくらしてるんです!!
この一帯はメルボルン市民の身近なリゾート。浜辺を見渡す位置には、有名な探検家=ジェームズ・クックの像が聳えています。美しい白砂のビーチが広がり、高級ヨットが係留された桟橋越しにメルボルンの摩天楼を眺めることができます。夜景もグッドですよ(^o^)vちなみに、付近にはオイスターバーはじめ、美味しいシーフードレストランがあちこちに…グルメにもお薦めです(^o^)/
そんな砂浜の一角に突堤があり、その先に「キオスク(といっても立派な造り)」があります。この中に、「リトルブルー」という名のレストランがあって、そのテラスからは、コガタペンギンの繁殖地を眺めることができます(^o^)v
キオスクの脇には、こんな看板が!「ここはコガタペンギンの保護区」なんです!!マナー違反の罰則は厳しいですぞ!!
ご承知とは思いますが、念のため最も大事な注意点を以下に記します。
- ◆大人数で押しかけない!せいぜい10人以下。
- ◆大声を出さない。できれば「無言」を貫いて欲しい!
- ◆カメラのストロボ、フラッシュは厳禁!!
- ◆走らない、静かに歩き、ペンギンを踏んだり蹴ったりしないよう気をつける。(実際、すぐ足元までペンギンがきますから…マジで!!)当然、ペンギンに触ってはいけません!!
という訳で、ストロボを使わず撮影したため、非常に不鮮明ですが、この程度の距離で観察・撮影が可能です(^o^)/
セントキルダに生息しているペンギンの数は約800羽だと言われています。
私は、7月27日(満月)の18:30〜20:00まで観察しましたが、合計8羽を間近で見ることができました。姿は見えないものの、突堤のあちこちから、だいたい20羽前後の鳴き声が上がっていました。
日没前頃からだいたい5時間くらいが、観察に適した時間帯だと思います。どうか、くれぐれもマナーを守って、コガタ達の「生の姿」を間近で観察して下さいm(__)m!!
最後に、メルボルンの摩天楼から見たセントキルダの眺めをご覧いただきながら、今回の「メルボルン便りシリーズ」を終わることにしましょう(^o^)/