懐かしい先輩のお顔を意外なところで拝見致しました(^○^)!!

2011 年 12 月 27 日 火曜日

千石正一先生は、私の出身高校(千葉県立船橋高校)の先輩です。先生は昭和43年卒ですから、私より5年早い計算になります。だから、私が在学中には、直接、先生にお会いすることはありませんでした。

実は、妻も同じ高校の出身なので、いつも同時に「同窓会だより」が送られてきます。私は、申し訳ないのですが、だいたいはほとんど目を通さずに「だより」を妻に託しておりました。

先日、「千石先生が出てるよ!」と妻が「だより」を手渡してくれたのです。

千葉県立船橋高校「同窓会だより」 千葉県立船橋高校「同窓会だより」 千葉県立船橋高校「同窓会だより」 千葉県立船橋高校「同窓会だより」 千葉県立船橋高校「同窓会だより」

私たちの母校は、今年、創立90周年を迎えました。「だより」によれば、それを記念した様々な行事や式典が行われたようです。その「記念講演(5月12日)」の講師として招かれたのが千石先生でした。「だより」には、1ページ以上にわたって先生の講演内容が掲載されています。

ご講演のタイトルは「詰め込みと廿世紀」。ご自身の研究や生物学の基本的考え方に関するお話に始まり、やはりご自身の教育者としてのご経験から教育や学問の意義やスタイルについて、熱く幅広いお話が展開されたようです。

最近は、ご体調を崩されているとうかがっておりましたので、演壇のお姿を拝見してひと安心致しました。

実は、私が「テレビ業界に首を突っ込むきっかけ」の1つは、千石先生の一言でした。先生は『野生の王国』以来、テレビ、特に民放の自然史番組の監修や出演を続けてこられました。ある時、ペンギンをテーマとした番組を監修された時、「そう言えば私の高校の後輩にペンギンをやってる変なヤツがいるよ…」とスタッフにおっしゃったそうです。…で、私が『わくわく動物ランド』のお手伝いをすることになったのです。もう20年ほど昔の話です。

考えてみると、私がNHKの自然史番組と関わりをもつようになったのは、故青柳先生のお手伝いという形でしたから、どちらも「先輩教育者のご紹介」で、テレビの世界に入ったと言えるでしょう。

さて…、高校の話に戻ります。最近、現役の後輩達の中には「国際生物学オリンピック」で金メダルを獲得するという輝かしい活躍をしている者もいます。ただ、私の印象では、「生物部」はとにかく変人揃いだったということです。私の同期の1人はコケ(苔)の研究者になりました。やはり変人です。

千石先生のご指摘通り、そもそも「マクロバイオロジー」は儲かりません。立身出世や経済的栄達の手段としては、今も昔も役に立たない分野だと思います。

しかし、知的好奇心なくして学問はなく、学問なくして文化・文明はなく、文化・文明なくして技術的・経済的発展はありません。

千石先生のご講演は、知的好奇心の興奮の種を後輩達の心に撒いたのだと思います。私も、ナマで聴講したかったなあ〜(^○^)!!まあ、「今さら甘えてるんじゃないよ!!」と一喝されるのがせきのやまでしょうが(~_~;)!?

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