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マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」は魅力が一杯です(^○^)!!

2012 年 8 月 15 日 水曜日

本当は昨日=14日にアップする予定でしたが、1日遅れになってしまい、大変申し訳ございませんでした_(._.)_!!

さて…、マリンピア日本海新潟市水族館のお話です(^○^)!!ここには、フンボルトペンギンとミナミイワトビペンギンが飼育・展示されています。東京の葛西臨海水族園とならび、多数のフンボルトペンギンの繁殖に成功したことでも知られています(^○^)!!

過去のペンギン会議でも報告して参りましたが、新潟市水族館のスタッフがペンギン飼育の分野で独自に切り開いた技術は、実に多岐にわたります(^○^)!!いわゆる「団地(集合)方式」と呼ばれる特殊な巣場所の構造を開発・確立したり、塩ビ管を利用した「保定器具」を開発したり、趾瘤症の効果的な治療法を研究したり、擬卵の簡易な製作方法や利用方法を検討したり…といった具合です(^o^)v!!

この水族館スタッフの研究・技術開発・教育活動に注ぐ情熱は、それはそれは熱いものです(^○^)!!その一端を、別の面から眺めてみましょう(^○^)!!

最近は、「手描き解説」の効果や味わいが、比較的広く理解され普及するようになってきましたね(^○^)!!これは、園館関係者間の不断の情報交換や教育普及活動に関する研究の成果だと思います。こういうことは、あるカリスマ的なコーディネイターが細部まで全てを永久にコントロールすることは不可能です。

私自身も、これまで19ヵ所の園館、博物館を監修してきましたが、監修者ができることは、実は非常に限られています。基本的な展示や演出、演示に関する方向性を確立すること。専門的な製作技術、解説の基本的テキストを指示したり書いたりすること。そして、大きなリスクを事前に検討し、最も効果的な施設造りを目指すこと。これらに尽きるのです。

各園館にとって最も大切なのは、そして、監修者が描いたシナリオが効果を発揮し、それが飼育・展示されている動物を幸せにし、利用者に様々な満足感をもたらすためには、日々現場で働くスタッフが、いかに高いモチベーションを維持し、いかに創造性豊かな工夫を継続していくことができるか?…という点にかかっているのです(^o^)v!!

だから、園館は、オープンした時に完成しているものではなく、日々育ち充実し革新されていくものなのです。園館に、社会的装置としての意義を与えるのは、その規模や話題性や展示動物の珍しさではありません。その施設で活動するスタッフの不断の創意工夫、科学的・教育的好奇心や探究心、そしてそれらを保ち続けるチームワークと忍耐力と実践力こそが、園館の価値を左右する最も重大なファクターなのです。それらを欠いた施設は、結果として活気に欠け、利用者になんの印象も残せずに、衰退していくでしょう。

さて…、新潟市水族館の「ペンギン掲示板」のお話です(^○^)!!この「掲示板」1つの中にも、スタッフの熱い思いが込められています(^o^)v!!

例えば…、「ペンギンに関する出来事を『ときどき』お知らせします!」という部分。「ときどき」が吹き出しになっていますね(^○^)!!ここには…(上田流に解釈すれば)、「そうそう頻繁には情報を更新できないよ!」という意味と、「でも、この解説板は書き換えられることがあるよ!」あるいは「この掲示板は常に情報更新する意志があるよ!」という2つのメッセージが込められているんですね(^○^)!!

しかも、全てを「手描き」にするのではなく、情報の内容に応じて、まとめかたや描き方を変えています。これが、リピーターの満足度につながり、親しみやすい解説につながっているのです。事実、私が観察していた25分間に、30人弱の入館者がこの「掲示板」の前に数分間以上滞留し、解説を指差しながら楽しげに語り合っていました(^○^)!!

次回は、もう1つ別の解説板をご紹介致します(^○^)!!

マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」 マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」 マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」 マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」 マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」 マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」 マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」 マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」 マリンピア日本海=新潟市水族館の「ペンギン掲示板」

コメント / トラックバック 2 件

  1. 新山 より:

    ご紹介いただきありがとうございます。
    ホントに時々しか更新していません。

    できるだけペンギンを見て分かるものを掲示しようと思っているのですが、なかなか難しいですね。

  2. 上田一生 より:

    >>新山 様

    お久しぶりです(^○^)!!お忙しいところをコメントをいただき、ありがとうございましたm(__)m!!

    園館での情報提供は、本当に難しいですね!!観客の気持ちや求めているものと、スタッフサイドの伝えたいこととのギャップや、観客の中での感心のバラツキが大きいこと…等々。考えなければならないことがたくさんありますね(^○^)!!
    でも…、次の情報更新を楽しみにしております(^o^)v!!

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