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ペンギンヒルズのペンギンプールには巨大な日除けが見事に設置され、ヒルズには鬱蒼とした草むらが育っていました(^○^)!!

2012 年 9 月 4 日 火曜日

8月末の午後2時過ぎの日差しが、ペンギンヒルズから射し込んできます。ヒルズのエントランスから見上げると、逆光に遮られてプールはハッキリ見えません。しかし…、フンボルトペンギン達が酷暑を乗りきるために必要な様々な工夫や優れた飼育環境が、スタッフのご努力によって整備されていました(^○^)!!

ペンギンヒルズ ペンギンヒルズ ペンギンヒルズ ペンギンヒルズ ペンギンヒルズ ペンギンヒルズ

最大の見ものは、この見事に張り巡らされた黒い「遮幕の屋根」です(^○^)!!担当スタッフの方々が、プールの上だけでなく、輻射熱による影響をもろに受けるコンクリート部分全体を覆うように張られていました(^○^)!!

こういう工夫は、ほかの園館でもよく見かけます。しかし、こんなに大規模かつ念入りに展張された遮幕を見たのは初めてです(^o^)/

その最大の目的は「プールの水温を下げるため」です。このプールの水量は約70トン。動物園そのものは内陸にあります。さらにペンギンプールはヒルトップに造られています。最近の猛暑の影響で、プールの水温はかなり高くなってしまうのです。

この巨大遮幕の効果で、プールの水温を3℃下げることに成功したそうです。フンボルトペンギンは温帯ペンギンですから、日本の暑い夏にも比較的よく耐えることができます。しかし、プールの水温は低い方がベター。というのも、彼等の生息地であるチリの沖合には、寒流のフンボルト(ペルー)海流が流れています。)ペンギン達は、冷たいプールを泳ぐことで、陸上での高温をしのぐことができるのです(^○^)!!

さらに、ヒルズの光景をご覧下さい!!この通り「緑の塊」がヒルズを覆っています。この風景を最後に示した3枚の生息地(チリのプニウィル島)映像と比べてみて下さい_(._.)_!!ペンギンヒルズは、この景観と環境とをモデルにしました(^○^)!!

チリのプニウィル島 チリのプニウィル島 チリのプニウィル島

生息地でもペンギンヒルズでも、緑の草むらがペンギン達に快適な環境(温度調整機能)を与えてくれるのです。そして…、草の根本にはペンギン達の巣穴があります。フンボルトペンギンの生息地としてはグアノ層地帯がよく知られています。しかし、フンボルトの中には、このような植生豊かな地域で繁殖するグループもあるのです。

ペンギンヒルズの飼育環境は、オープンから1年が経過した今、こうして本来の生息地の環境にますます近づきつつ、そこで暮らすペンギン達の体調をも守っているのです。そして…、こうした飼育環境の「成長」を支えているのは、日々のスタッフの努力と工夫と情熱なのです(^○^)!!

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