朝日新聞の村山様からフランスでの「ペンギン観」の一面を知る最新の事例をいただきました(^○^)!!

2013 年 3 月 18 日 月曜日

まずは、村山様からいただいたAFP配信記事をご覧下さい(^○^)!!

【3月16日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前大統領夫人で元スーパーモデルのカーラ・ブルーニ(Carla Bruni-Sarkozy)さんが、このたび発表した新アルバムの中で、現大統領のフランソワ・オランド(Francois Hollande)氏を間抜けで品のない「ペンギン」と揶揄(やゆ)しているかにもとれる曲を歌っている。

「Le Pingouin(ペンギン)」と題されたこの曲の歌詞は、15日に公開されるとすぐに、オランド大統領に対する攻撃として解釈されるようになった。

「彼は王のそぶりをしているけれど、私は知っている。ペンギンは王の品格を持っていない」

「ねえ、ペンギン!もしいつの日か私と出会うなら、教えてあげる。私の手に接吻することを」

 フランス語で「ペンギン」という言葉は、不器用で間抜けな人物を指す時に使われる。

村山様、いつも最新情報をありがとうございますm(__)m!!今回のニュースは、非常に興味深い事例ですね(^○^)!!

拙著『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ』(岩波書店)にも具体的に示しましたが、欧米では、元来大型の海鳥を侮蔑する風潮があります。日本でも「アホウドリ」の例に見る通り、なんの抵抗らしい抵抗もせず人の手にかかって利用されてしまう野生動物を見下す傾向がありますね(~_~;)。

「ペンギン」という言葉には、伝統的に「愚か者」、「バカ」、「のろま」、「間抜け」…という含意があります。また、「ドンくさい」、「不器用」、「無神経」…というネガティブかつ揶揄的な響きもあります。

しかし、フランスの方々には、あらためてアナトール・フランスの著名な作品を読み直していただきたいと思います。「フランスの歴史がペンギン人の歴史」として語られているのです。他人に古くさい罵声を無遠慮に浴びせる者は、己の恥部をも晒していることをよく自覚すべきだと思います。

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