O様からエンペラーペンギンの生態に関する最新情報をいただきました(^○^)!!

2014 年 1 月 15 日 水曜日

まずは、O様からいただいたメールをご覧下さいませ_(._.)_!!

「ご無沙汰しております。19日楽しみにしています。

 ペンギンネタを見つけました。ご存知かもしれませんが、お送りします。

 <コウテイペンギンは、温暖化対応に適応済み!>

コウテイペンギンの4コロニーの研究で見られた繁殖行動は、ペンギンが環境の変化に適応している徴候かもしれない。 (英国南極調査(BAS)・オーストラリア南極局・カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所の国際研究チーム)

近年の衛星技術により、科学者がコウテイペンギンの集団を見つけ、観察する能力が強化された。 ペンギンの集団は海氷の薄い層が通常よりも遅く形成されたこの数年間に、これまでの繁殖地の海氷上から大陸を囲む厚い流氷棚に移動したことが明らかとなった。

発表された研究で、BASのピーター・フレットウェル氏は「ペンギンは通常、食料を得る海に比較的アクセスしやすい海氷の上で繁殖する。2008・2009・2010年に1コロニーを撮影した衛星観測によると、毎年コロニーを維持するのに十分な海氷が集まっていたが、2011年と2012年には繁殖期が始まった1ヶ月後まで海氷が形成されなかった。この年、ペンギン達は子ども達を育てるために近くで浮遊している棚氷に移動していた。なんとコウテイペンギンにはとても難しいだろうに、最大30メートルの高さにもなる浮遊棚氷の側面を登っていたのである。コウテイペンギンは水中では素早く泳げるが、水の外では不器用だと考えられていたため、非常に驚くべき事実である。」と述べている。

最近懸念されている海氷の変化パターンに伴い、繁殖地として海氷に依存しているコウテイペンギンは、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種リストの“準絶滅危惧”に指定された。本発見は、ペンギンがその行動を適応させることが可能なことを示唆している。

オーストラリア南極局のバーバラ・スウセントラムウィネカ氏は、「本知見は、今後こうした動物達の将来がどうなるのかを理解する手助けとなるだろう。しかし、今回見られたペンギンの行動が他のペンギン集団でも行われているかは定かではない。4コロニーが環境に適応する為、異なる環境に移動したことは、全く予想外であった。他の種でも変化する環境条件に適応しているのか否かということは未だ発見されていない。」と述べている。

要旨: http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0085285

O様、貴重な情報をありがとうございましたm(__)m!!私は、まだこの情報は知りませんでした。

最近は、人工衛星からの様々な情報を解析した研究が増えているようです(^○^)!!初めは「個体数調査」や単純な「存在確認」が中心でしたが、衛星の能力向上にともなって、より詳細でデリケートな観察や解析も可能になってきたのです。特にエンペラーペンギンは体が大きいですし、集団で集まりますから、観察しやすいのかもしれませんね(^○^)!!

記事にも専門家の指摘がありますが、この現象が「一時的」あるいは「局所的」なものなのか否か?あるいは、この「繁殖場所の変更」によって、実際にどれだけ「繁殖率」を維持できているのか?このような行動をとっているグループがどのような年齢・雌雄構成をもっているのか?…等々、今後引続き、継続的観察とデータの集積、新たな「現地での目視による経過観察」の必要が出てきました。

南極からの新たな情報に注目していきたいと思います(^o^)v!!

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