まずは、N様からいただいたメールをご覧下さいませ_(._.)_!!:
「上田先生、こんにちは。 今年の梅雨はずい分とダイナミックですね。 やはり温暖化のせいでしょうか。
その地球温暖化で影響を受けた、ペンギンのニュースを先ほどネット上で見つけました。 先生はとうにご存知のことだと思いますが、ご機嫌伺いの口実にお送りいたします。
【気候】温暖化で得したペンギンと損したペンギン
http://www.natureasia.com/ja-jp/srep/pr-highlights/9316
近頃はペンギンたちにしてもホッキョクグマにしても『損している』ニュースばかりだったので、得したペンギンもいるというところが、素人にはちょっと意外で目新しく感じられました。 しかしこれが良い事だとは、いくら楽観的な素人の私にも到底思えません。
暑くなりそうな日に、暑苦しい話で申し訳ありません。 ジメジメと嫌な季節ですが、どうぞお元気でお過ごしください。」
N様、いつも貴重な情報をいただき、本当にありがとうございますm(__)m!!
南半球のペンギンと北半球のホッキョクグマは、長年両極を代表する生き物として、人間の様々な価値観や世界観の投影対象になってきました。この生き物がそういう役割を割り振られはじめてから、かれこれ150年くらいになるでしょうか(~_~;)!!
最近の定番は「地球温暖化」ですね(~_~;)!!
おそらく、これからもこういった「損得ネタ」は、手を変え品を変え何回となく繰り返されることでしょう。こういう切り口で私が一番気になるのは、あたかも地球温暖化が「人間には無関係の自然現象」であるかのごとき無神経な客観化です。
自分自身で重大な環境破壊をひきおこしておきながら、「さあ〜て誰が得をしたかな?」などと言っているわけです。こういう無神経な感覚が、私にはちょっと理解できません。
なにも深刻になれ!!とか反省しろ!!…などと言っているわけではありません。
「損得勘定」というものさしで簡単に秤にかけられるほど、地球温暖化の現状と未来は単純ではないし軽い話題ではない。そう考えているのです。この複雑怪奇な現象の謎解きと予測と効果的な対策については、もっと緻密で専門的で長期的な視点が不可欠だと確信しています。
いろいろな議論が沸き上がるべきですね!!