1月17日(日)に行われたペンギン会議全国大会の場でもお知らせ致しましたが、以前、全国大会で「南アフリカでのケープペンギン保全活動」についてご報告いただきました笹森映里様が、現在、「第57次南極地域観測隊」の隊員として昭和基地にいらっしゃいます。今回から、笹森映里隊員に特別寄稿いただき、『笹森映里隊員の南極越冬便り』として、このブログ上で、南極昭和基地での活動の様子など、南極の最新情報をお届け致します。今回の企画にご賛同いただき、越冬隊員の皆様の献身的なご活動と、貴重な南極の情報の公開につきお許しいただきました「国立極地研究所広報部」の皆様に、心から御礼申し上げます。また、公務で大変お忙しい中を、得難い情報をご提供下さる笹森映里隊員に、深く感謝申し上げます。では、南極昭和基地からの最新情報をお楽しみ下さい!!
◇「みなさま、初めましてorお久しぶりです!ペンギン会議の笹森映里です。
現在の気温0℃、風12m/s以上、天気は雪。私は今、第57次南極地域観測隊として昭和基地に来ています。これから1年間、ペンギン情報を中心にこちらの様子をみなさまにお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いします。
私たち隊員はオーストラリアから砕氷艦「しらせ」に乗って南極にやってきます。その間、アホウドリ類やミズナギドリ類をはじめたくさんの海鳥を見ることができます。氷海に入るとペンギンが姿を現してくれることもあります。たいていはアデリーなのですが、今回はエンペラーに出会うことができました。写真は船が近づいたときに逃げて行ってしまった様子です。
57次隊は12月に昭和基地に入り、夏隊は2月、越冬隊は来年の2月に基地を離れます。現在は57次隊、56次の越冬隊が昭和基地に滞在しています。夏期間は野外観測にでかけることもあり、アデリーにも何度か会うことができました。
そのときの様子は、またの機会に。
笹森映里
笹森映里様、南極からの初めてのお便り、本当にありがとうございました!!隊員の皆様のご健闘とご健康とを、心からお祈り申し上げます!!皆様のお仕事は、私たちの希望であり誇りでもあります。大変な困難の中、皆様が収集されたデータやご経験は、人間社会全体の共通の宝だと考えております。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます!!