IPC XI でも、多くの危機的情報が報告されましたが、南アフリカの固有種=ケープペンギン(アフリカンペンギン)の個体数減少に歯止めがかかりません。
2015年には、ナミビアに5800つがい、南アフリカに19000つがい、合計約25000つがいいると言われていましたが、2022年には、どうやら20000つがいを下回り、研究者によっては16000つがい前後まで急激に減っていると推定する場合もあります。
1994年~2000年にかけて発生した重油流出事故では、一度に30000羽近いケープペンギンが死亡することもありましたから、今後、もし同じような規模の重油流出事故が起きれば、たった一回の事故で、種としての存続が極めて危ぶまれるレベルまで達してしまう可能性があります。
特に近年では、ナミビアから南アフリカの広範囲にわたり、鳥インフルエンザに感染・発症し、死亡する事例が増えています。さらに、特にナミビア沖合いでは、アジアからやってきた大漁船団によるペンギンの餌生物の乱獲や混獲が起きていると指摘する専門家が増えています。希少価値が高まっているケープペンギンの密猟・密売も横行していて、世界各地で不法に売られているいるという情報もあります。
これらの実情や状況の悪化を目の当たりにして、ナミビアや南アフリカ現地の心ある人々だけでなく、世界中で、このペンギンを愛しその保全活動を推進しようと考える人々が中心となって、「世界中でケープペンギンを思う一週間」というムーブメントが企画されました。運動期間は、2023年10月9日(月)~14日(土)です。
詳しくは、添付の「招待状」をご覧下さい。「協賛団体」についても、画像を添付致します。
皆様のご賛同、お力添えを、何卒よろしくお願い申し上げます‼️