2025年1月20日(月)、元長崎水族館館長、白井和夫氏が亡くなりました。享年98歳。前長崎ペンギン水族館館長、楠田幸雄氏よりご連絡いただきました。御霊の安らかならんことを、心からお祈り申し上げます。
白井和夫氏は、1927年長崎のお生まれ。その後もずっと長崎にお住まいでした。長崎大学水産学部を卒業され、学芸員資格を取得。1959年、長崎水族館オープンの年に同館に入社。1968年から15年間、長崎水族館館長として、館の運営、数々の教育普及活動、ペンギンの飼育技術・繁殖技術の研究・向上に尽力され、「長崎方式」とも呼ばれる独特かつ効果的な飼育・繁殖技術開発をリードされました。その詳細は、自ら筆を執られたご著書三編をご覧下さい。
◆『ペギーちゃん誕生』昭和堂印刷出版事業部、1976年
◆『長崎水族館とペンギンたち』自費出版(非売品)、2006年
◆『長崎ペンギン物語』長崎文献社、2019年
個人的には、1980年代前半、まだ現役館長でいらっしゃった頃から、数々のご指導をいただきました。特に、2019年、ご自宅を訪問して、長崎市内で開催を予定していた「第31回ペンギン会議全国大会」でのご講演をお願いした時のお姿です。その時、すでに90歳をこえるご高齢でしたが、力強くご快諾いただいたことが、昨日のことのように思い出されます。
白井和夫館長。館長のお志しは、次世代、次々世代の方々に着実に受け継がれています!どうかこれからも、水族館の成長・進化とペンギンと人間との幸せな未来を見守って下さい!本当にお世話になりました。