まずは、4月13日(日)の報道(毎日新聞)の詳細を以下の記事でご確認下さい。
https://mainichi.jp/articles/20250413/k00/00m/030/198000c
記事によれば、このヘリコプター事故で人間とペンギンに大きな被害はなかったとのこと、一安心致しました。
ヘリコプターの墜落事故は今年1月に発生し、4月5日、南アフリカ航空当局から、事故原因等に関する公式報告があったとのこと。
報道に添付された写真が事故に遭遇した「ペンギンを入れた段ボール箱」の実物だとすれば、ペンギンはケープペンギンで、全体的に生気がなく、左脇腹辺りに傷があるように思われます。
ヘリコプターに同乗していた専門家が「救護の必要性」を訴えたのも頷ける状況です。報告(記事)によれば、ペンギンを入れた箱に問題があるかのような指摘がありますが、「写真の箱」は、ケープペンギン搬送用に製作された「特製の輸送箱」ですので、それ自体には問題はないと思われます。
ちなみに、この特製箱は、2000年に発生した大規模な重油汚染事故(「トレジャー号事件」)の際、多くのケープペンギンの命を救った実績があるものです。その時も、ヘリコプターでこの箱を大量に輸送しました。(添付写真参照)従って、箱そのものに問題があるのではなく、箱の扱い方に問題があったのではないでしょうか?
いずれにしても、現在、ケープペンギンには深刻な絶滅の危機が迫っています。ヘリコプター事故の原因究明をしっかりした上で、効率よくしかも安全に救護・保全活動が継続されることを、心から願っております。