沼田様からニュージーランドの「クジラ大量座礁」に関する続報をいただきました(^○^)!!

2012 年 1 月 27 日 金曜日

まずは、沼田様からいただいたメールをご覧下さいm(__)m!!

「NZの座礁クジラは現地時間今朝(1月25日)11:40頃の満潮時にボランティアなどの努力で脱出、3時間後頃から沖へ向かいはじめました。まだ完全な安全圏ではないそうですが、尾行する船を一隻出し、出来る限り夜通し追跡するそうです。脱出したのは33頭、今朝までに5頭が死亡、2頭が安楽死させられました。救出に当たった自然保護省職員やボランティアは200名に上り、今も万一に備え待機中です。」

沼田様、いつも貴重な最新情報をいただき、本当にありがとうございますm(__)m!!

ペンギンじゃないのに…なぜこだわるの?…と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。ちょっと、説明が必要ですね(^○^)!!

私の「ペンギン学の中での『立ち位置』=専門」は、保全と救護です。この2つの領域を探求しその目的を達成するためには、ペンギンのことに関するあらゆる情報と知識が必要なんです。だから、私は、野生のペンギンにも飼育下のペンギンにも、そしてペンギンと人間との歴史やペンギングッズにも関心があるのです。

さて、クジラ座礁の件ですが、今回の私の注目点は、ニュージーランドの救護活動です。関係者やボランティアがいかに迅速かつ効果的に、こういう事態に対応し、最悪の結果を回避しながら、いかに最善の結果に導いていくか?その「手際」や技術、そして組織力に注目しております。例の「レナ号事件(まだ継続中です)」の場合もそうですが、ニュージーランドの救護関係者の判断や行動は、極めて素早く的確です!その実績を見ていて感じるのは、我々日本人になぜこういうことができないのか?という疑問です。いや、できるとは思うのですが…、今のところ、様々な不測の災害・緊急事態に「迅速かつ有効な対応」ができていない気がします。残念ながら…。

それは、きっと勇気や情熱や体力・知力・財力の問題ではなく、組織や法律や運用力の問題、あるいは「想定外の事態への集団としての順応性」の問題ではないか?…と考えております。東日本大震災における個々の人々の対応や、自衛隊、警察、消防関係の方々の献身的で勇敢な行動については、すでに世界が称賛し高く評価しています。しかし、国全体、総合的な対応力はどうかというと、今のところ残念な結果だ、としか言いようがありません。

今回の「クジラ座礁事件」は小さな出来事かもしれません。しかし、こういう1つ1つの「想定外の出来事」に、具体的にどう対処していけるのか?その経過と結果を観察し分析することで、緊急事態、非常事態への対応力、被害やダメージのコントロールとそれからの回復力、復元力をより高めていくことができるのだと考えています。

だから、今後も、様々な災害や事件に目を向けていこうと思います。

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