作品は、小さな木製フレームに密封されています。この作品の制作年代は、1886年ころ。小品ながら、今にも動きだしそうな、リアリティーがあります。後頭部の羽毛が持ち上がっているところ。両方のフリッパーを前につきだしているところ。そんな姿勢からは、ちょっと緊張しているかな?という様子まで窺えます。
Mahonyは、オーストラリアでいう「コロニアルスタイル」の典型的な画家だといわれています。彼は、ニューサウスウェールズ州立芸術アカデミーで学び、王立芸術大学でも教鞭をとりました。
銅板画・手彩色ですが、すでに115年前には「Fairy Penguin」という呼び名が一般的だったことを示す「物証」の1つでもあります。