会場の江戸川区文化センターは、ご覧の通り。エントランスホールには青いクリスマスイルミネーションとミラーボールとで華やかでした(^○^)!!
さて、今回メインの講演をお願いした足寄動物化石博物館の安藤達郎博士のお話は、まさに驚きの連続でした!以前お話しましたが、日本では、「ペンギン古生物学」について、これまで誰も詳しく論じてきませんでした。というより、それを詳しく語れる専門家が不在だったのです。
だから、博士ご自身が講演冒頭で解説されていました通り、「ペンギン古生物学」という言い方そのものが、日本では初めての試みでした。今回のご講演の標題をご提案する時に、「ペンギン古生物学」という言葉をぜひ入れたい。そうお願いしたところ、安藤先生は大変喜んで下さいました。
そして、ご講演は、まさにその標題通りの「歴史的講演」になったと思います。ペンギン古生物学の歴史(研究者の紹介を含む)、ペンギン化石の発見史、ペンギン古生物学の定義、ペンギン進化の概略、南北半球から見たペンギン化石の比較研究、化石ペンギンと周辺生物(鯨類、海獣類、サメをはじめとする魚類、その他)との関係史、古気温・古海水温・古海洋学的な見地から考えた化石ペンギン変遷の原因分析、最近のペンギン古生物学の話題、基本的参考文献など。
この講演内容それ自体が、すでに「ペンギン古生物学概論」そのものの構成といえます。安藤先生は、わが国で初めて、ペンギン古生物学を確立されたのだと思います。もちろん、まだ一冊のご著書として『ペンギン古生物学』がまとめられ、発表されたわけではありません。しかし、先生が目指されているのは、より広範な視野をもつ「ペンギン古生物学」だと思います。今後、基本的文献となるはずのそのご著書は、さらにじっくり時間をかけてお書きいただければ…と考えております。その完成を心から楽しみにしております。
14年前、北海道大学にいらした先生が、「ペンギン化石の研究をしたいのだが…」とご相談にみえた時、そのお話ぶりに「不屈の情熱」を感じました。その後、ニュージーランドのオタゴ大学のイワン・フォーダイス博士のもとでご研究を深め学位を取得されて、今や世界各地の研究者と様々な共同研究を展開していらっしゃいます。
「学問の推進力は好奇心」。3日の夜、14年ぶりに再会し、夕食をご一緒した時、安藤先生が仰った言葉です。以前記しましたが、同じ言葉を、あのバイオロギングサイエンスの佐藤克文博士からも伺いました。お二人のペンギン学者から、期せずして発せられた「好奇心」というキーワードは、ほかの多くの研究者の皆様も、おそらく賛同される共通の研究動機だと思います。
つまり、ペンギンは人の好奇心を刺激してやまない生きものなんですね!!思い起こせば、私のペンギンとの40年も、「ペンギンの不思議」を追いかけているうちに過ぎてしまいました。でも、まだまだペンギンの謎は尽きません。
今後も、より多くの若き研究者が、より新鮮な好奇心を胸に抱いて、安藤先生や佐藤先生に続いていただきたいと考えております。
安藤先生、ご講演、本当にありがとうございました!!今後、ますますのご活躍を心からお祈りしております!!
きゃーーー!!!やっぱり参加したかったです。
次回は是非参加して、ペンギンの事もっともっと勉強したい*^^*
先日はありがとうございました。
おかげさまでとても楽しい時間を過ごすことができました。
ペンギンの知識が増えるたびにペンギン好きになっていきます♪
>ぺんふみ 様
コメントをありがとうございましたm(__)m!!
全国大会は、例年、12月の上旬に開催しております(^○^)!!来年は、ぜひご参加下さいね(^o^)/お待ちしております(^○^)!!
>タナカ 様
こちらこそ、ご参加いただきありがとうございましたm(__)m!!
仰る通り、知的好奇心というものは、知識が増えれば増えるほどより強くなっていくものだと思います(^○^)!!
今後ともよろしくお願い申し上げますm(__)m!!