前編に続き、なみこ様からいただいたマニラ水族館のペンギン展示についてお伝え致します(^○^)!!まず、なみこ様からいただいた追加情報を以下にご紹介致します(^○^)!!
「ちなみに、こちらがWEBサイトになります。写真も掲載されています。
Manila Ocean Park」
なみこ様、貴重な映像や情報を、いつも本当にありがとうございます(^○^)!!
さて、このような形式のペンギン展示は、現在では比較的珍しくなくなってきました。日本では、一般的ではありませんが、例えばこのブログでも去年ご紹介したメルボルン水族館や今年の夏にご紹介したロンドン水族館、さらに間もなくオープンする香港オーシャンパークの最新施設も、基本的にはこのスタイルに分類できます。
特長としては、極めてエンターテインメント性が強いこと。南極を強く意識した内容であること。さらに、低温または極地体験を中心とする「体験型」展示であること…等です。
欧米や英語文化圏で成功をおさめた「立証済みのノウハウ」を駆使して定型化・システム化したものです。集客力が高いため、豊かな資本力を持ちかなりのランニングコストに耐えうる組織であれば、簡単に導入し、そこそこの成功をおさめることができるでしょう。
しかし、教育普及に関する独自の開発・研究意識が希薄な場合は、数年間で陳腐化しリピーターを確保することは難しくなる危険もあります。つまり、実際に飼育しているペンギンが南極に生息していない種類の場合、観客に少しでもペンギンに関する正しい知識が定着し普及してくれば、次第に科学的展示という評価を得られなくなっていくからです。
このような展示手法は、特に都市型水族館に多いのですが、完全な閉鎖空間と周年屋内展示という「制約」を、どのように克服していくかが、ペンギンにとってもスタッフにとっても大きな課題になるでしょう。例えば、繁殖をどうするのか?展示施設とは別個に繁殖を主目的とする施設を併設できるか否かが、施設全体の評価を分けることになると思います。